2018.06.02

[レスリング]栗東高校 レスリング部 奥村総太

競技歴2年ちょっとで世界切符。栗東育ちの超新星が止まらない。

今年4月。 栗東高校レスリング部の奥村総太(3年)が 「JOCカップ全日本ジュニアレスリング選手権大会」 を制した。大学生も参加する男子ジュニア(130㎏級グレコローマンスタイル)の部での優勝は快挙と言っていい。 この結果を受け、9月の世界ジュニア選手権大会(スロバキア)日本代表にも内定した。 しかも、奥村は競技を始めてまだ2年ちょっと。のびしろはたっぷりとある。 まさに”超新星”と言えるだろう。

奥村は中学生まで柔道をしてきた。 3年時には90㎏級で滋賀県1位にも輝いている。 当然、柔道関係者からはレスリング転向を反対する声もあったが、奥村はその声を振り切った。
「新しい競技をやってみたくて、レスリング部の体験入部に行った。うわっ!おもろ!と思った。 誰に何を言われても、オレはレスリングをやると決めました」

栗東レスリング部にとって、奥村は突如現れた宝の原石だった。柔道で培われた均整のとれた身体はレスリング向きだった。 彼のポテンシャルを開花させるべく、同校OBの石村誠コーチや村木孝太郎コーチをはじめ、多くの先輩たちがスパーリング相手を買って出た。もちろん本人の努力もあるが、奥村が2年少々で日本一になった背景には、栗東OBたちの心意気があったというわけだ。

奥村もそれは十分に理解している。 だから、将来の目標を”栗東”への恩返しに定めている。
「東京五輪にはちょっと間に合わないですし、滋賀の大先輩である園田新(日野高校出身・ALSOK)さんもいらっしゃるので…。 でも、その4年後のパリ五輪は自分も狙っていきたい。パリ五輪と同じ2024年には滋賀国体もある。 レスリング会場は栗東ですし、五輪に出て、それから栗東で国体優勝…、めっちゃいいですよね(笑)」

栗東生まれ、栗東育ちの高校3年生は、そう言って笑顔を見せた。

奥村 総太

栗東高校 レスリング部

Profile /おくむら・そうた。2000年11月19日生まれ、栗東市出身。栗東小学校、栗東中学校を経て、栗東高校へ。高校からレスリングを始め、昨年は高校2年生ながら国体120㎏級で5位に。今春の選抜大会3位。4月のJOCカップ全日本ジュニアレスリング選手権大会(男子ジュニア130㎏級グレコローマンスタイル)で優勝。9月の世界ジュニア選手権大会(スロバキア)の日本代表に内定。180㎝、125㎏。

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