2018.09.01
【SKETCH of 高校スポーツ】[特集Ⅱ]グローバルに生きる③
”模擬国連”で世界の諸問題に触れ、国際感覚を養う。
グローバルクラスの先駆け
2019年度からバタビアコース・グローバルクラス(1クラス)が新設される。 3年間で2回の留学を経験し、それを軸にグローバル社会を生き抜くための国際人の基礎を築くことをめざしていく。
このクラスの設立に貢献し、先駆けとなったのが2013年にESS部の活動の一つとして始まった模擬国連活動。 ESS部は現在、GlobalStudies Institute(GSI部)とクラブ名を変え、世界の文化・環境・経済・国際問題などの知識を深めている。
部長の山本陽央里さん(2年)は「最初は英語の上達を目的に入部しました。 もちろんGSI部で英語力は磨かれるのですが、今はそれ以上に模擬国連を通して国際的な視点や知識を身につけられることに面白さを感じています」 と話す。
その国の立場で問題を考える
模擬国連とは、実際の国連会議と同じように、特定のテーマについて議論を交わしていく学生の活動。大会では、他国の大使になりきって、その国が抱える諸問題と向き合い、世界平和を念頭に自分なりの解決策を発表する。 スピーチは主に英語。 山本陽央里さんはカナダ大使としてCO2問題に着手。「他国のように炭素税を徴収し、そのお金を自然環境保護に使うというサイクルを提案しました」 と話す。 語学力だけではなく、国際的な視点を養えるのが、GSI部の魅力といえそうだ。
草津市出身の山本彩加さん(2年)は今年6月の模擬国連(東京)でバングラディッシュの課題をあつかった。 「汚水による感染症が問題になっていました。 大会では、WHO(世界保健機関)がすすめる感染制御のための世界対策・専門会議(GTFCC)などを紹介しました。周りから”よく調べたね”と言ってもらえ、すごくうれしかったです」。
模擬国連やGSI部のおもしろさは、語学の先にある国際関係学の楽しさに似ているのかもしれない。
大谷高校
学びのポイント 1
高校入試志願者数が関西1位!
2018年度入試における志願者数3,463名は関西1位。 交通の便・教育内容・進路やクラブ活動の満足度などに加えて、在校生・卒業生たちの弁によく出てくる「 楽しい学校」「 一人ひとりの違いを大切にし、主体性を育んでくれる学校」 などに秘密があるとか。 社会に出てからじわっときいてくる宗教の授業で学んだ様々な事柄も含めて、143年の歴史全部が大谷です。
学びのポイント 2
大人扱いで大学生気分!
昨年秋の学園祭の来場者数は3,746名で、こちらもおそらく京都最大規模級。約100名の生徒会が企画運営する学園祭は、盛り上がりも尋常ではない。 また、校内に設置された本格的なコンビニ 「Yショップ」 は、お菓子やアイスも売っています。 思いやりやマナーを学ぶ施設でもあります。