2025.12.19

社会人1年目に得た自信

 パラ水泳の小林生歩(奥田工務店)は今年6月に日本知的障害水泳連盟強化B指定選手タイムを突破した逸材だ。今年は社会人1年目。環境が大きく変わった中で結果を残せるかが一つのテーマだった。

 周囲からは心配の声も挙がったが、小林はそれを良い意味で裏切った。今年最も印象に残っていると話す9月の「ジャパンパラ水泳競技大会」(名古屋)では自己ベストを大きく更新してみせたのだ。

「ジャパンパラ水泳競技大会(50mプール)では特に100mバタフライで59秒12を出せたことが印象深いです。3日間で5種目に出場し、予選・決勝と多くのレースに出た中で、最終日の100mバタフライの予選と決勝でベストタイムを立て続けに大幅更新できた。そして4位入賞。体力が消耗する中でも練習の成果を出せたことがうれしかったです。また、今年度は社会人1年目で変化が多い中、どの種目もベストを更新できたことは次年度への自信につながります」

 その26年度はタイム+αにこだわるつもりだ。

「25年度はタイムを重視してきた。26年度はベスト更新だけではなく、大会での順位も意識して狙っていきたいです」

 まだまだ小林の進化は続く。

写真/本人提供

小林 生歩

奥田工務店

練習場所は0歳児から現在もコパン近江八幡。滋賀友泳会は中1~高3所属。昨年まではカヌースプリント競技と両立。昨年はカヌーに重点を置き、U18日本代表、佐賀国スポ準優勝を経験。県立愛知高等養護学校を卒業後、今年4月から奥田工務店に所属を変更。農業部勤務。滋賀国スポでは閉会式炬火走者を経験、滋賀障スポでは50m自由形1位、25m自由形2位。

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