2023.09.01
〝群雄割拠〟の男子400m
大会新とデフ日本記録が誕生
7月15日の「第82回 滋賀県選手権大会」男子400mは大学勢が熱かった。
まず、びわこ成蹊スポーツ大学4年の川北脩斗(比叡山高校卒)が46・65秒の大会新記録で圧勝。
続いて近畿大学3年の琴寄晴仁(彦根翔西館高校卒)が47・81秒で2位に入り、東海大学2年の森本 錬(比叡山高校卒)が47・92秒で3位に入った。
1位の川北以外は日本インカレ参加標準記録(A標準47・00秒、B標準47・30秒)を突破できなかったが、それぞれが準決勝からタイムを大幅に伸ばす好レースを展開した。
79回大会以来の優勝を狙った琴寄は「今年から400mハードルにも挑戦していて、400mの練習時間が限られる中で47秒台を出せたのはみんなのおかげです」とライバルたちを称えた。
大会3連覇の川北は「大会新で優勝できたことは良かったです。でも、今日は6月の西日本インカレで出した自己ベスト( 46・36秒)の更新を狙っていたので、タイム的には喜べません。9月の日本インカレでは自己ベストを更新して表彰台に上がりたい」と話した。
また、4位に入ったびわこ成蹊スポーツ大学4年の山本剛士(彦根翔西館高校卒)が、決勝レースで48・06秒のデフ日本記録(聴覚障がい者日本記録)をマークした。
山本は「日本記録更新はうれしいです。でも、日本インカレの参加標準記録をめざしていたので悔しい気持ちの方が強い。今シーズン中には47秒台を出したい」と振り返った。
滋賀の男子400mといえば、22世界陸上日本代表の河内光起(大阪ガス)が有名だ。
彼に次ぐスター選手の誕生に期待は高まっている。