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2021.01.06

[激動の2020]“1年延期”をどう捉えるか

激動の2020
コロナ禍の1年を振り返る
東京オリンピックイヤーとして幕を開けた2020年。例年以上にスポーツへの注目が集まるはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会の延期や中止が相次ぐ異様事態に。
日常生活すら困難な中、スポーツの真価が問われた激動の1年を振り返る。

オリンピック延期の余波

 国際オリンピック委員会(IOC)が、3月24日に東京オリンピックの延期を発表した。その6日後の30日には新たな日程(オリンピックが2021年7月23日から17日間、パラリンピックは2021年8月24日から13日間)も決まった。
 当初予定の開幕日まで4ヶ月を切ったタイミングでの発表。すでにギリシャでは聖火の採火式(3月12日)が行われ、19日にはギリシャで聖火の東京への引継式も終わっていた中で、〝1年延期〞には賛否両論があった。
 24日の大会延期発表を受け、聖火リレーも中止に。滋賀県の聖火ランナーたちは落胆した。2012年のロンドン五輪女子棒高跳代表の我孫子智美(滋賀レイクスターズ)もその一人。「仕方がない。とはいえ、やっぱり残念です」と複雑な心境を口にしていた。

コロナ禍の中、産声を上げるオリ・パラ延期の余波はセンバツ高校野球やインターハイ中止など国内スポーツにも広がった。そんな中、3月に「ブルースティックス シガ」が発足する。ホッケーの街・伊吹(米原市)を拠点に、日本最高峰のホッケージャパンリーグ(HJL)に挑む滋賀初のクラブチームである。監督は元日本代表の山堀貴彦氏(日本代表チームマネージャー、聖泉大学監督も兼任)。「今まで、滋賀の選手はオリンピックという夢を取るか、地元でのプレーを選ぶかの二択でした。国内最高峰リーグに所属するチームがなかったため、滋賀からオリンピックを目指せなかったわけです。つまり、二兎を追えない環境でした。今の日本代表にも同じ理由で滋賀に戻れない選手たちがいる。そういう選手たちの受け皿になれる強いチームにしたいと思っています」。
 コロナに屈せず。「ブルースティックス シガ」の誕生は、湖国に勇気を与える一つの象徴となった。

〝1年延期〞に奮い立つ者たち

 瀬田工業高校ボート部出身の島田隼輔(日本大学)は、4年後のパリ五輪を目指していた。実力的に東京オリンピックはまだ手が届かないと思ったからだ。
 だが、東京オリンピックの1年延期を受け、彼はこう思った。「この1年、死ぬ気で練習すればチャンスはあるかも…」。当落線上にいる選手たちにとって、〝この1年〞はモチベーションを高める理由としては充分だった。

 東京パラリンピックの1年延期も、アスリートによっては希望の光となった。ブラインドマラソンの近藤寛子(滋賀銀行)は、大病の影響もあって今年2月の選考レース
で代表の座を射止められなかった。もう少し準備期間があれば…。そんな近藤に再びチャンスが巡ってきた。12月20日に第4推薦選手(いわゆる補欠選手)を決める選考レースが開催されるのだ。
 ほかにも、走高跳の瀬古優斗(滋賀レイクスターズ)が8月の滋賀県選手権で県記録を更新するなど、コロナ禍の中で好成績を残している選手もいる。来年の夏、誰がオリンピックの舞台に立っているかはまだまだ分からない。〝1年延期〞を吉と取るか、凶と考えるか。気持ちの持ちようが、大きな分かれ道になりそうだ。

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