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2020.07.27

瀬田工史上2人目のU-19日本代表 [ボート]宮口大誠

瀬田工史上2人目のU-19日本代表。
世界選手権中止も「毎日を大切に」

2020年3月上旬。自身2度目の選考会で宮口大誠(瀬田工業高校ボート部3年)はU-19日本代表の座を射止めた。昨年は決勝レースで最下位という悔しい落選。「今度こそは」と強い気持ちで挑んだ今年は、自己ベストを30秒以上も縮める好タイムを叩き出した。
「高校の大会は1000mが基本で、今回のような2000mのレースには慣れていない。でも、普段から瀬田工では〝2000mをいかに高いエネルギーで一定に漕ぐか〞をテーマに練習しているので、いつものように漕ぐことを意識して挑んだ。結果的に自己ベスト更新でU-19日本代表に選出。1年の成長が評価されたと思うと、すごくうれしかったです」

 宮口は、瀬田小学校5年生の時に「びわこジュニアローイングクラブ(琵琶湖漕艇場)」で競技を始めた。瀬田中学3年時には、今とほぼ変わらない180㎝の恵まれた体格を生かし、クォドルプル(4人乗り)で全国3位に入っている。ほかにも全国クラスの大会でシングルスカル(1人乗り) 12位に入るなど、早くから頭角を現してきた。

 当然、高校でも1年生から活躍できるものだと思っていた。だが、進学したのは全国に名を轟かせる強豪・瀬田工業高校。しかも、2つ上には部活史上初のU-19日本代表となった島田隼輔(日本大学2年)が在籍し、練習メニューも大学や実業団チームが行うハードなものになっていた。例えるなら、中学から大学へ飛び級したくらいの感覚があった。
「入部した頃、辻(正人)先生から〝中学までは遊び、高校は真剣勝負、それくらいの覚悟がいる〞と言われました。島田先輩に合わせて、1回のストローク(漕ぎ)を強く、そして一定に保つ乗艇練習を取り入れていたからだと思います。実際、中学とは比べものにならないほど過酷でした。でも幸い、島田先輩という明確な目標が身近にいたことで、モチベーションは維持できました。今思えば、恵まれていたのだと思います」

 島田のボートスピードに度肝を抜かれた1年坊主は、偉大な先輩に追いつけ追い越せで厳しい練習に耐えてきた。そして2年後、島田と同じくU-19日本代表の座を射止め
ることになる。しかも、男女合わせて、今年の代表選出は宮口ただ1人。まさに快挙だった。
 だが、宮口が日の丸を背負って出場するはずだった8月の世界選手権(スロベニア)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が中止に。非常に残念だが、宮口の快挙が色あせることは決してない。

 今はただ、「高校を卒業してからもボートは続けるつもり。しっかりと1日1日を大切にしていきたい」と話す宮口に、熱いエールを送りたい。

宮口大誠

瀬田工業高校

Profile/みやぐち・たいせい。2002年4月25日生まれ、大津市出身。瀬田小学校、瀬田中学校を経て瀬田工業高校へ。小学5年からボートをはじめ、中学3年時には全国大会で3位(クォドルプル/4人乗り)に。高校1年の全国選抜大会で優勝(ダブルスカル/2人乗り)、高校2年時にはインターハイ(クォドルプ ル)5位、茨城国体優勝(ダブルスカル)など。181㎝、80. 5㎏。

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