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2020.01.03

泥臭く、勝利を呼ぶ #11 佐藤卓磨

今シーズンの佐藤卓磨は球際に強いプレーで開幕から先発の座を不動のものとしている。目指すはチームを勝たせる選手。流れを呼ぶハッスルプレーがアリーナを沸かせている。


「第4クォーターの最後にコートに立ち、勝利に貢献する」

197cmのサイズを持ちながら、速攻では先頭を走り、スリーポイントシュートも打てる。リバウンドやディフェンスでも存在感を発揮する〝オールラウンダー〟は、ショーン・デニスHCも開幕から固定する3枠の日本人スターターとして信頼を置いている。

今シーズンは開幕戦でいきなり11得点をマークすると、第13節の新潟アルビレックスBB戦までの23試合で二桁得点は6回。リバウンドも12月11日の大阪エヴェッサ戦でキャリアハイの10リバウンドを稼いでいる。外国籍選手とマッチアップすることもありスタッツを伸ばしにくいポジションであることを考えると上々の成績を残していると言えるだろう。ただ、開幕ダッシュに躓いてしまったチーム状況を鑑みると、佐藤に満足感はない。

「もともと、自分が目立ちたいというよりも、所属したひとつの組織として成功していきたいという気持ちが強い。得点は二桁をもちろん狙っていくが、大事だと思っているのはリバウンド。特に試合終盤の大切なポゼッションの時にリバウンドを取ることと、ターンオーバーを少なくすることが課題。ターンオーバーを少なくしてリバウンドを量産したい。時にアシストであったり、チームのためにやっていればバランスよくスタッツはついてくる」

今季に懸ける強い思い

 今季に懸ける思いは人一倍強い。昨季は日本代表として参加したアジア大会期間中の不祥事により出場停止処分を受け、処分が解けた終盤4試合に出場したものの、すでにチームはB1残留を目前にしたタイミングでの復帰だったため、本当の意味での戦力にはなれなかった。何よりも代表へ送り出してくれたブースターの期待を裏切ってしまったことへの後悔がある。ただ、そんな中でもファミリーとして温かく出迎えてくれた仲間の思いに応えようと、謹慎期間中もボランティアや社会貢献活動に実直に取り組んだ。

「言葉は悪いかもしれないが、この時間がなかったら勘違いしたまま選手を続けてしまっていたかもしれない。どれだけ多くの人に支えられていたかに気づくことができた」。謹慎中の佐藤はこう話していた。もどかしさがあったことは間違いない。ただ、試合に出られない分、課題のアウトサイドシュートを磨くことと、トレーニングで体を鍛え上げることに専念した。

元NBAクリーブランド・キャバリアーズトレーナーの中山佑介氏(現滋賀レイクスターズ・パフォーマンススーパーバイザー)との出会いも大きなきっかけの一つ。滋賀県に活動拠点を移したばかりの中山氏に指導を仰ぎ、筋力強化だけでなく、体の使い方を細かく学んだことで、ボディバランスや芯の強さも向上。何よりも日々の会話から「プロフェッショナル」を吸収する貴重な機会となった。

積み上げた練習は崩れない

 プロ3シーズン目、ようやく初めての開幕のコートに立った。「コートに転がっているボールは全てレイクスのボールにする」と力強く語った通り、ルーズボールにも前のめりで飛び込む闘志溢れるプレーが目立つ。2シーズン前のルーキーイヤーは成功率が20%程度で得意とは言えなかったスリーポイントも、第15節を終えた時点で35.6%と、飛躍的進化を遂げている。

「積み上げてきたトレーニングやシューティングが、簡単には崩れないというのを実感している。泥臭くプレーすることは一人の選手として当たり前にしなければいけないこと。点を取るよりも、その時その時でチームに求められたことができる選手はなかなかいないが、自分はそうありたい。『ここぞ』という時に活躍できる選手になりたい」

 齋藤拓実や高橋耕陽といった若く勢いのあるプレーヤーたちによって巻き起こりつつあるレイクスの「常昇気流」。佐藤の泥臭く体を張った働きと、今季に懸ける強い思いがその中心部でチームを回している。

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