2019.11.22
[バスケットボール]滋賀銀行女子バスケットボール部(国体滋賀選抜)
国体成年女子バスケで県初3位!いい流れを2月の全国社会人へ。
10月の茨城国体、バスケットボール競技成年女子において滋賀選抜が3位に入った。県勢初の快挙に、キャプテンの八木希沙は「大会を通して、誰かが悪い時は別の誰かが調子がよく、チームの力で勝ち上がれたと思う」と振り返った。
滋賀選抜チームは1人を除いて、滋賀銀行女子バスケットボール部のメンバーで構成された。国体は、西日本地域リーグでライバルの紀陽銀行に1敗していた状況で迎えたという。八木キャプテンは「その1敗が今回の国体には活きたと思う」と振り返る。
「(紀陽銀行戦は)4Q の6分くらいまで7点ほどリードしていました。でも、そこから動きが固くなって(試合終了の)ブザービーターを決められて負けました。あんな悪い負け方はもうしたくないと思いましたし、国体では常にアグレッシブに行こうとみんなに話して戦いました」
国体1回戦で福岡選抜に勝った滋賀選抜は、準々決勝で千葉選抜と対戦した。相手は高校女子の強豪・昭和学院のOGを集めた手強いチーム。前半の序盤はリードしたものの、第2Qで追いつかれる苦しい試合展開を強いられた。
そして迎えた後半。ここでブレイクしたのが、滋賀県出身の木村仁美だった。この試合で彼女が挙げたゴールはチーム最多の27点。
「こんなに取れたのは珍しいですね(笑)。コンディション的にいい状態で臨めたのがよかったのだと思います」と笑顔を見せた。
だが、準決勝では優勝した愛知選抜に96―63で完敗。木村は「滋賀県勢初の3位。みんなからおめでとうと言ってもらえて、すごくうれしい。でも、課題も見つかった。そこを改善できたらもっと強くなれると思いました」と話す。
課題とは連戦を勝ち抜く力。国体と同じく、シーズン最大の目標である2月の全日本社会人地域リーグチャンピオンシップも厳しい連戦の戦いが待っている。今回の課題は、今季の最終決戦に向けての課題でもある。
昨年7月から就任した青山友香監督は「準決勝の愛知選抜戦は大会3日目で疲れもあって大敗してしまった。まだ滋賀には連戦を勝ち抜く力はなかったのだと思います。でも、連戦を戦う力があって、常に自分たちのバスケができればどこが相手でも勝てる可能性があることも証明できたと思います。2月の全国社会人に向けて連戦を勝ち抜く力をつけたい」と話した。
国内最高峰のWリーグ(アイシンAW)でのプレーを経験する青山監督は、今回の国体を通して大きな手応えをつかんでいた。
滋賀銀行女子バスケットボール部
Team Profile/部員14人。昨年度は西日本地域リーグ準優勝、全日本バスケットボール選手権大会16強入り。2017年度の第50回全日本実業団バスケットボール選手権大会では3位入賞も果たしている。滋賀を代表するチーム。