2019.04.12

[ソフトボール] 日本精工女子ソフトボール部 ブレイブベアリーズ

滋賀唯一の実業団チーム 「日本精工女子ソフトボール部 ブレイブベアリーズ」 が所属する日本リーグ2部が4月20日に開幕する。 昨シーズンは〝あと一歩〞で届かなかった日本リーグ1部昇格。何が足りなかったのか…それを探求する旅がいよいよ始まる。

昨シーズンのブレイブベアリーズは、勝てば1部昇格という順位決定節(トーナメント優勝決定戦)で敗れ、1部・2部入替戦へと回った。2戦先勝で1部昇格が決まる大一番の相手は、日本リーグ1部の伊予銀行。初戦を延長の末に落とし、運命の第2戦では最終回に相手の打球がドームの天井に当たり、それがホームランの判定になるなどの不運もあって2連敗。日本リーグ1部への返り咲きは今シーズンへと持ち越された。

就任5年目の遠藤麻美監督は「昨シーズンは1部に上がってから通用するチーム作りを目指してきた。 でも、入替戦では1部の伊予銀行に敗れた。 選手たちも1部との差を感じたと思いますし、今シーズンはその差を埋め、1部昇格にフォーカスしていきたい。 目標は2部優勝です」 と話す。

再スタートの中で、新しくキャプテンに就任したのが中村白(さら)だった。 昨シーズンの悔しさを知る1人は、1部の伊予銀行との差についてこう言及する。
「プレー面は通用する部分もあった。 でも、結果的に敗れたのは〝1球に対する厳しさ〞に差があったと思います。 だから、開幕前の練習やキャンプ、オープン戦では、1球の重みを意識してやってきました。 練習でミスしたら、なぜミスが起こったのか、解決策は何かなどをみんなで話し合いながら進めてきました。今オフは細かい部分を大事にやってきました」

その中で、8季ぶりに誕生した滋賀県出身選手も奮起している。 この春、比叡山高校を卒業したチーム最年少の沢柚妃である。
「滋賀の選手として、滋賀のチームを盛り上げたいと思い、セレクションを受けました。 持ち味はガッツあるプレーです。 常に全力でプレーし、少しでもチームに貢献したいと思っています」

9月には日本リーグ第3節が滋賀・草津グリーンスタジアム(野村運動公園)で行われる。〝あと1歩〞を追い求める彼女たちの勇姿を、ぜひ会場で見届けてほしい。


日本精工女子ソフトボール部 ブレイブベアリーズ
Team Profile/1972年に同好会として発足。1974年に部に昇格し、1981年には中部実業団リーグ連覇と滋賀国体準優勝に輝く。1985年には日本リーグ1部で初優勝。2016年には日本リーグ2部で優勝し、翌年は日本リーグ1部で戦い、国体では3位に。2018年シーズンは日本リーグ2部2位。

日本精工の試合スケジュール
【第1節/石川県金沢市】
4月20日 vs.平林金属
4月20日 vs.大和電気工業
4月21日 vs.ペヤング
【第2節/富山県富山市】
5月17日 vs.厚木SC
5月18日 vs.日本ウェルネス
5月19日 vs.YKK
【第3節/滋賀県草津市】
9月6日 vs.平林金属
9月7日 vs.日本ウェルネス
9月8日 vs.ペヤング
9月8日 vs.厚木SC
【第4節/神奈川県厚木市】
9月21日 vs.YKK
9月22日 vs.大和電気工業
【第5節/福岡県北九州市】
10月12日・13日 順位決定節。
優勝→1部昇格、2位→入替戦

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