2019.03.20

【vs琉球展望】ディフェンスとリバウンドで主導権を

 短い間隔で迎えた両チームの再戦。3月13日(ウカルちゃんアリーナ)に行われた前回対戦では、Bリーグ新記録となる1試合18本の3ポイントシュートを成功させた滋賀が試合序盤から主導権を握り、西地区首位の琉球を破る“番狂わせ”を演じた。今シーズンに限ればこのカードは滋賀の2戦2勝。Bリーグになってからの過去2シーズンは2勝10敗の相手に、苦手意識を全く感じさせない強さをみせている。

 B1残留プレーオフ回避を目指す滋賀は首位叩きに成功すれば浮上の弾みとなる。一方の琉球は京都に3ゲーム差まで迫られており、下位相手の取りこぼしは避けたいところ。このカードは今節を含めて4試合残っているため、西地区の優勝とB1残留をめぐる二つの争いのカギになる組み合わせとなりそうだ。
 

 滋賀の琉球に対する強さの要因は、ディフェンスの成功、3ポイントシュートの爆発、そしてリバウンドの勝利であることが数字に表れている。シーズン平均で75.1得点の琉球が、滋賀に対しては62得点しか奪えていない。滋賀が持ち味としているマンツーマンとゾーンを巧みに切り替えるチェンジングディフェンスが、琉球のリズムを狂わすのに機能している。

 一方、滋賀は3ポイントのシーズン平均成功数が6.4であるのに対し、vs琉球では13.5と倍増。リーグ記録をマークした前回対戦が引き上げた面もあるが、1戦目も9本と普段以上の成功数だった。リバウンドはともにシーズン平均が38個台と大差がないにもかかわらず、直接対決では44.0-35.0と滋賀が圧倒。特に首位チーム相手にもオフェンスリバウンドでリーグトップクラスの奪取力を変わらず発揮できていることが、オフェンスにも勢いを生み出している。
 
 滋賀はヘンリー・ウォーカーとアレン・ダーラムの加入以降、相手ディフェンスの警戒の集中が緩んだ狩野祐介が3ポイントを量産中。高橋耕陽も富山戦GAME2の試合終了間際の土壇場に、ラインよりかなり後方の位置からロング3ポイントを沈めるなど、不調だったシーズン前半に比べてシュートタッチが良くなってきている。ウォーカーは6試合で3ポイント成功率52.9%(19/36)のハイアベレージを記録し、ダーラムは試合数が少ないため個人ランキングの対象ではないが、対象ならばリーグトップ相当の平均12.5個のリバウンドをマークしているのが心強い。富山戦では悪い部分が出てしまったが、強みとなりつつある3ポイントを生かすためにも、気を引き締め直してディフェンスとリバウンドから主導権を握りたい。

竹林ウィメンズクリニック presents 滋賀レイクスターズ vs 琉球ゴールデンキングス

3月23日(土)、24日(日)両日午後2時5分試合開始、会場:ウカルちゃんアリーナ
>>ゲーム情報は滋賀レイクスターズ公式サイト

 

関連記事