2018.09.01
[ハンドボール]筑波大学 平尾克己
いつも自分の考えている以上の位置にいる。湖国育ちのU-21日本代表GKの2年後は…。
ハンドボールの関東大学春季リーグ男子1部で2位に輝いた筑波大学。 その正GKの座を、平尾克己は2年生ながらに射止めた。 身長190㎝、長い手足を生かしたキーピングが持ち味で、今年7月には 「第16回男子ジュニアアジア選手権」 に挑むU-21日本代表に抜擢。 サッカーのPKにあたるペナルティスローの守護神などで活躍し、史上初の準優勝にも貢献した。
「自身2度目の国際大会は、2試合でペナルティスローを7、8本受けました。 なかなか試合に絡めない悔しさはあるけれど、ペナルティスローを半分くらい止められた。その点に関しては良かったですし、フィジカルの強い筑波で揉まれたおかげだと思います」。
平尾は、近江兄弟社時代に 「日中韓ジュニアスポーツ交流競技会」 を経験し、鳴り物入りで筑波へ進んだ。 だが、想像以上にレベルが高く、1年間はシュートスピードに慣れるだけで終わったと言う。
「自分は反射神経タイプというか、反応の速さでシュートを止める選手。 大学に入った頃は、シュートの速さに体の反応が追いつかなかった。 だから、週2回のウェイトトレなどで鍛え直し、体を慣らしていくしかなかった」
ようやく体の反応が脳の速さに追いついてきたのが大学2年の頃。一気に才能は開花し、U-21日本代表にまで上り詰めることになる。だが、今度は”現実”の速さに脳が追いついていない。
「振り返ると、高校も大学も自分の考えていた以上の位置に自分がいる。 近江兄弟社時代は選抜大会初出場でベスト16。 大学では春季リーグ2位のチームでゴールを守っている。 そして今回のU-21選出。自分の想像よりも現実の方が上を行っています(笑)」
来年にはジュニア世界選手権(スペイン)が控えている。 その翌年には東京オリンピックもある。 「いやいや僕なんて…」 と平尾は謙遜するが”いつも自分の考えている以上の位置にいる”のが彼である。2020東京まであと約1年半。現実は想像を超えているだろうか。
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平尾 克己
筑波大学
Profile/1999年2月10日生まれ、近江八幡市出身。八幡小学校、八幡中学校、近江兄弟社高校を経て筑波大学へ。現在2年生。ポジションはGK。高校時代は日中韓ジュニアスポーツ交流競技会に出場し、日本の優勝に貢献。今年7月にはU-21日本代表として第16回男子ジュニアアジア選手権に出場。筑波大学では関東大学春季リーグ(男子1部)2位に大きく貢献した。190㎝、83㎏。