2018.09.01

【SKETCH of 高校スポーツ】[特集Ⅱ]グローバルに生きる②

滋賀の”松山2世”、世界を視野に成長中。

将来が有望視される17歳

179㎝、85㎏の恵まれた体から放たれるロングショットがプロゴルファー松山英樹を彷彿させる。 滋賀短期大学附属高校の吉本龍斗くん(3年)が”松山2世”と呼ばれる所以だ。
「日本人選手ではやっぱり松山選手に憧れています。 技術の高さ、メンタルの強さは、すごいなと思いますから」 と吉本くんは話す。

将来は松山選手のように 「世界で活躍すること」が目標で、持ち味は平均290ヤードというドライバー。昨年11月の日刊アマゴルフ全日本大会では330ヤード越えのスーパーショットを見せつけ、会場を湧かせた。
「幼い頃から周りの選手よりもボールを飛ばしていた。 これからもドライバーが自分の武器になると思う」 という。 着実に世界へ向けて成長を続けている。

初の海外試合は食事に苦戦

高校1年で関西高等学校ゴルフ選手権を制し、昨年は日刊アマ優勝と、今やジュニア世代では国内トップクラスの吉本くん。 だが、意外にも海外での試合は、昨年11月の 「シンハー・タイ・ジュニア世界ゴルフチャンピオンシップ」 が初めて。17カ国の有望選手たちと4日間にわたって火花を散らし、6位タイと健闘した。 「優勝を狙っていたので悔しかったけれど、初の海外試合でいろんな経験を積むことができたのは良かった」 と話す。

特に国内大会との違いを感じたのは食事面。 「(香草などを使う)タイ料理の独特の匂いがダメで…。 夜は日本食だったので、なんとか調整はできましたけど、コンディション調整が難しかった」 と振り返った。

だが、これから海外で戦う機会が増える中で、想定外のアクシデントは付き物。 「海外の試合に慣れることが今の課題」と吉本くんは話す。

もう一つの課題が英語だ。 「大学卒業後にプロになって、ゆくゆくは海外を拠点に活動していきたい。 でも英語は苦手。 これから頑張って勉強していきたい」。 初の海外試合は吉本くんにとって、大きなターニングポイントになったようだ。

滋賀短期大学附属高校

学びのポイント 1

創立100周年記念事業の1つ 校舎の建替え間もなく完了!
新しい学びのシーンを生み出す4つの場ができます。

1階には食を交えた学内交流の場
「ダイニングスクエア」
2階にはグループ学習やサポート学習の場
「スタディラボ」
3階には知識と出会う集中学習の場
「ライブラリ」
4階には行事などにおける発表の場
「マルチホール」

生徒の動きが見える校舎として、101年目を迎える2019年1月竣工いたします。

吉本 龍斗

滋賀短期大学附属高校

Profile/よしもと・りゅうと。2000年5月23日生まれ、高島市出身。新旭南小学校、湖西中学を経て、滋賀短期大学附属高校へ。現在3年。姉の影響で7歳からゴルフをはじめ、関西小学生選手権で優勝するなど早くから頭角を現す。2016年には関西高等学校ゴルフ選手権優勝、2017年には第43回全日本シングルプレーヤーズ選手権(日刊アマゴルフ全日本大会)で優勝。

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