2018.08.04
【SKETCH of 大学スポーツ特集Ⅱ】グローバル目線。④
ネパールで見つけたグローバルな考え方。
今年3月に追手門学院大学内で約160人参加の大規模なフットサル大会が行われた。 企画・運営の中心になって動いたのが代表の井高成二さん。 「ネパールの子供たちに少しでもいい環境でサッカーをしてほしい。 でも、ただ募金を募っても一過性で終わる。 長く続けるために、まず自分たちが楽しむ、それがチャリティーになる仕組みを作りたかった」 と活動の趣旨を話す。
井高さんがネパールに関心を持ったのは約2年前。 サッカー部を辞めて英語の勉強に夢中になっていた大学1年の頃だった。 ネパールを訪ねた井高さんは自分の考えが間違っていたことに気づく。
「孤児院や学校を回って子供たちとサッカーをしました。 貧困とか発展途上国の印象がありましたが、現地の子供たちはとにかく元気で、楽しそうで…。 その姿からは貧困とかのイメージはなかった。あれ、と。自分は何を基準にネパールを下に見ていたんだろうと。 むしろサッカーを楽しむ心の豊かさは、ネパールの子供の方が上じゃないか…。 ただ、ボールはテニスボールでしたし、地面はボコボコ、石を積み上げてゴールに見立てるなど環境はよくなかった。なんとか、もう少し環境を整えたい。その想いでフットサル大会の代表をやろうと思いました」
大会自体は今年で2回目。 今回集まった約9万円はネパールのサッカー大会開催に使われるという。
「基本は学生が企画・運営しました。でも、大学の協力がなければ成功はしなかった。 追手門学院大学は学生の自主性を重んじてくれるところがあって、160人規模の大会を大学内で行ったと他大学の学生に話すと”理解があるなぁ”と感心されます。 情熱的で行動力のある学生が多いですし、来てよかったと思います」
将来、井高さんはヒップホップを教育に取り入れた”ヒップホップエデュケーション”を日本でも紹介したいと話す。 そんなグローバルな目線を身につけたきっかけが、ネパールとの出会いだったのかもしれない。
追手門学院大学
TOPICS 01
滋賀から通いやすい新キャンパスを開設!!
来年4月にJR京都線の「JR総持寺駅」 から徒歩約10分の場所に新キャンパス(茨木総持寺キャンパス)を開設!新キャンパスでは全学部の1年生を対象とした初年次教育を行ない、2年生以降も地域創造学部と国際教養学部は引き続きこの新キャンパスで学びます。 現在のキャンパス(茨木安威キャンパス)からも約2kmと至近の距離にあり2つのキャンパスはシャトルバスで結ばれキャンパス間の移動もスムーズに行なえます。
TOPICS 02
学内施設で国際交流
English Café at Otemon(通称:E-CO)は、追大生の英語学習や国際交流をサポートするスペース。 留学先でスムーズに異文化を受け入れられるように留学前の準備をしたり、留学後の語学力を維持・向上できるようにサポートします。 留学に行かなくても、外国人留学生と英語でコミュニケーションをしたい人、英語初心者などあらゆるレベル・ニーズに対応。 英語の映画や漫画など楽しい英語教材も充実し、自習スペースで学習も可能。 ワークショップやセミナーも開催され、世界中の人と友達になれます。
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井高成二さん
国際教養学部 国際教養科3年生
Profile/岡山県出身。5歳からサッカーをはじめ、中学時代には県優勝を果たし、高校はサッカーの名門・作陽へ。大学でも最初はサッカー部に所属したが、1年の途中に英語の勉強に目覚めて退部。現在は追手門リーダーズスクールやフットサルサークルBAMBIなどに所属。