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2017.11.04

[トライアスロン]関西大学/AS京都 内田弦大

トライアスロンの申し子。2020東京へ名乗り。

順風満帆だった2016年

「東京までに、時間がない」。

新幹線の発車時刻の話ではない。 関西大学の内田弦大(3年)にとっての東京オリンピックの話だ。 開催まであと3年。 日本代表選考会までの時間を引き算すると、さらに短くなる。 内田の2017年シーズンは、残すところ11月4日の 「ITUトライアスロンワールドカップ(宮崎)」だけ。”時間がない”は、大げさな表現ではなさそうだ。

内田のあせりに拍車をかけているのが、今シーズンの不振である。 日本学生トライアスロン選手権(インカレ)2連覇や、U23日本代表としてアジア選手権3位に入るなど周りからは活躍しているように見えるが、内田は 「それくらいしか結果を残せていない」 と顔を曇らせる。 理由は順風満帆だった2016年にあるのかもしれない。

この年、内田は日本スプリント選手権に優勝し、世界選手権のU19日本代表にも選出。 さらにインカレで優勝し、国内最高峰の日本トライアスロン選手権で9位という好成績も残している。 一気に東京オリンピックを目指せる位置に躍り出たが、逆にそれがライバルたちに警戒心を与えた。 今年の日本選手権がいい例だ。
「最初のスイムで他の選手に手でゴーグルを取られた。 ワザとではないと信じているけれど、ゴーグルがないのは海水のオープンウォーターでは大きなハンデになる。 結局、スイムでの出遅れが、後のバイク(自転車)やランにも影響し、結果は17位。 レースの厳しさというか、自分にはまだまだ足りないものがあると痛感した」

伸びしろたっぷりの20歳

内田は高島中学3年の時に、競泳200m自由形で全国中学生大会に出場している。 高島高校3年時には陸上競技の800mでインターハイにも出ている。 水・陸の両方に才を持つ内田は、トライアスロンをやるために生まれてきたような選手だ。 さらに父親も元トライアスロン選手という環境で育っている。 だが、彼が競技を始めたのは遅く、関西大学1年の夏からだった。
「大学は、地震災害や歩きスマホなどの問題を考える社会安全学を学ぼうと思って入学した。 でも、意外と勉強以外の時間が多くて、暇を持て余していたというか…。 体重も8㎏くらい増えていたし、何か運動でもしないとなぁと思って京都のトライアスロンチームの門を叩きました」

つまり、内田の競技歴はまだ2年半ほどと浅い。 しかも 「今までは体幹トレをしてこなかった」 というから、かなりの伸びしろが残されているとも言える。 「今年はなぜレースで結果が出ないのかを考えてきた。 特にスイムでは密集した中での押し合いへし合いに負け、身体の上に乗っかられたりもした。 上に乗られるのは体幹が弱く、身体がまっすぐにならずに沈んでしまうからだと知って体幹トレを取り入れるようになった。まだ2ヶ月くらいですが…」

内田の日課は、朝2時間・約5㎞のスイム、3時間・約60〜80㎞のバイク、1時間・約12㎞のラン。 新たに体幹トレを加えた現在、”それこそ”時間がない〞状態だ。 「今までは気持ちで戦ってきた。 でも、それじゃ勝てないとわかった。 そういう意味では今年も価値はあるけど、やっぱり結果が残せなかったのは悔しいですね(笑)」。

バネが高く飛び跳ねる前、反動をつけるために一度沈み込む。 内田の2017年は、そんな1年だったのかもしれない。

内田 弦大

関西大学/AS京都

Profile うちだ・げんた。1997年3月26日生まれ、高島市出身。高島小学校、高島中学、高島高校を経て、関西大学へ。現在3年。中学3年時に競泳200m自由形で全国中学校大会(全中)に出場。高校3年間は陸上競技部に所属し、高校3年時には800mでインターハイ出場。2016年は日本スプリント選手権や日本学生トライアスロン選手権(インカレ)で優勝。世界選手権U 19 日本代 表に選出。2017年にはインカレ連覇を達成した。

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