2016.12.28

愛荘町アーチェリークラブ

“アーチェリーの町”の将来をになう。

今から約3年前に創立された「愛荘町 アーチェリークラブ」には、小学生5名、中学生3名と、大人たちを合わせて約20名が所属している。名簿には、東京オリンピックを目指している大津市出身の尾崎寛人(滋賀建機)も名を連ねている。競技歴の浅い選手から国内トップ選手まで所属する幅広さが特徴の一つでもある。創立のきっかけは2024年に開催される滋賀国体だ。子供たちを指導する宇野洋紀コーチはこう話す。「愛荘町は、昭和56(1981)年のびわこ国体のアーチェリー会場でした。その時に競技普及と定着を目的に愛荘町アーチェリークラブが作られたそ うです。でも、久しく活動は休止。そこへ再び滋賀国体の開催が決まった。もう一度、アーチェリーで町おこしをということで、クラブが復活しました」再結成の前に、愛荘町体育協会が中心になって小学生を対象にしたアーチェリー教室を開いた。それが約4年前。一期生の門西洸範(愛知川小6年)は「(教室主催の)初めて出た大会で優勝できて、アーチェリーって楽しいと思った。(24年の)地元国体にも出場できたらいいなと思う」と話す。とはいえ、まだ国体は8年も先。水泳と掛け持ちの宇野莉央(秦荘東小6年)が「お父さん(洋紀コーチ)の影響で始めたけど、これから続けるかどうかわからない」と話せば、市田詩温(愛知川小6年)も「アーチェリーは楽しいけれど、サッカーもあるし...」 と迷う選手もいる。逆に、村川恵悟(秦荘西 小6年)のように「小学5年の時にお母さん にやってみたらって言われて始めた。まだ始めたばっかりだけど、楽しいので続けていきたい」と目を輝かせる子もいる。8年先は誰にも分からないが、一つだけ言えることがあると宇野コーチは話す。「小学生でアーチェリーという競技を経験できる機会は全国的にも珍しい。そういう意味でも、このクラブの存在意義はあると思います。」

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