2022.09.20
創設3年目は計10名が全国へ。そして2年連続で優勝者を輩出。 田中柚葵 谷口幸乃進
方針変更が功を奏す
2022年8月で創設丸3年を迎えるアシストアーチェリークラブ。昨年は創設2年目で「全日本小学生中学生アーチェリー選手権大会」に1クラブとして最多6名を送り込み、2
名の優勝者を輩出して話題を集めた。今年は小・中学生合わせて10名(小学生6名)が同大会に出場し、優勝者1名、準優勝1名、7位入賞1名(中学)という好成績を収めた。
指導にあたるのはNPO法人アシストアーチェリー理事長兼監督の神省吾コーチ。今年5月の「全日本フィールドアーチェリー選手権大会」で優勝し、10月上旬にアメリカで開催される「第27回世界フィールドアーチェリー選手権大会」への出場が決まっている現役バリバリの選手でもある。
2年連続で小学生チャンピオンを出した理由についてこう話す。「今までは1日1時間のレッスンの中で、1射1射をしっかりと見る方針でした。でも、創設3年目で経験者も増えてきましたので、1時間の中でたくさん射る方が成長できると考え、できるだけ本数をこなす練習へとシフトしました」
▲今年の全国大会に出場した10名。写真左から2人目が神省吾コーチ。写真提供/NPO法人アシストアーチェリー
本数増でフォーム安定
リカーブ小学生30mの部男子で準優勝に輝いた谷口幸乃進(綾野小学校6年)は、アシストアーチェリークラブで競技を初めて2年8ヵ月が経つ。
「昨年はベスト8だったので今年の2位はうれしいです。でも、あと少しで金メダルだったので悔しい気持ちもあります。(2位になれた理由は)少ない日で90本、多い日で200本ほど射ち込むことでフォームが安定したことが大きいと思います」と話す。
リカーブ小学生18mの部女子で優勝した田中柚葵(菩提寺小学校6年)も昨年ベスト8から大きくジャンプアップして今年は優勝に輝いた。
「昨年は1日100本ほどだったけれど、今年は150本に増やしました。射るために必要な筋力が付いてフォームが安定し、試合で緊張することが少なくなりました。それが優勝できた理由だと思います」と笑顔を見せた。
平和堂甲西中央店の閉店に伴い、今年8月20日から練習拠点を平和堂石部店3階の石部アーチェリー場へと移す。
神コーチは「来年は今の6年生が中学校に上がります。今度は石部から中学生チャンピオンを出せるように頑張っていきたい」と夢を膨らませている。
▲写真左から田中柚葵、谷口幸乃進