2022.09.12
【インターハイ2022】湖国が誇る〝三本の槍〞 この夏、天下取りへ 渡邉宙 谷口大翔 吉川大洋
やり投げ3人出場の快挙
全国インターハイ出場をかけた6月の近畿地区予選(近畿インターハイ)。男子やり投で滋賀県勢が躍動した。優勝は60m82の好記録をマークした草津東高校の渡邉宙(2年)。2位は60m34を投げた彦根翔西館高校の谷口大翔(2年)。そして東大津高校の吉川大洋(3年)が58m20で4位に入り、3人が全国切符を手にした。やり投で県勢3人が同時に全国インターハイに出場するのは16年島根大会以来の快挙となる。
近畿王者の渡邉はハマれば大遠投が期待できる天才肌。中学はラグビー部に所属し、陸上は高校から始めたというから驚く。近畿インターハイでは最終投擲の6投目で自己ベストを出して優勝するなど勝負強さを見せつけた。
「全国インターハイは初めて。滋賀から3人一緒に出られるのは心強いですし、一投目を力まずに投げられれば尻上がりに記録を伸ばせると思います。まずは決勝に残ること、そしてメダルを狙います」
近畿2位の谷口は円盤投とやり投の2種目で全国インターハイに出場する。やり投の自己ベスト60m34は近畿インターハイで出したものだ。
「渡邉と一緒で自分も一発タイプ。近畿インターハイは、県春季総体3位の悔しさを一投にぶつけて2位になれました。でも、上にまだ渡邉がいる。今度は近畿2位の悔しさを全国でぶつけたいです」
そして、渡邉と谷口が「憧れ」と話すのが吉川だ。近畿インターハイでは怪我の影響もあって4位に終わったものの、自己ベストでは谷口よりも上の60m52を持っている。県春季総体は1位だ。
「近畿インターハイは腕の怪我もあって気持ちを作るのが難しかった。全国ではしっかり調整して挑みたい。理想は滋賀県勢で表彰台を独占。その真ん中に自分が立つ」
本誌制作の都合上、発行時には全国インターハイ男子やり投は競技を終えている。ここでは滋賀が誇る〝三本の槍〞の活躍を祈念して筆を置きたい。