2018.08.04

[ソフトボール]仰木中学校 ソフトボール部

お父さんには負けません!”チーム仰木”で着々と成長中。

「うちは少し変わってますよ」
仰木中学ソフトボール部の別符英幸監督は微笑み、こう続ける。 「一番大事なのは家族という考えから、お父さんも一緒になってソフトボールをやるんですから」

小学生チームでは稀にあるケース。 だが、中学生の部活となるとかなり珍しい。 しかも、父親たちが「仰木クラブ」 というチームを立ち上げて活動しているから面白い。

父親クラブの山元卓義代表は「未経験者なので、ノックを打つ練習から始めた。 やるからには少しでも子供たちの役に立ちたいですからね。 親のチームは…飲み会がメインです(笑)」 と言う。

父親の練習日は土曜の夜。 ここに中学生も参加して一緒に楽しむ。さらに、大人になっても競技を続けたい子たちの受け皿として誕生した社会人チーム 「仰木レディース」 の面々も練習に加わる。

レディースの前川紗月が 「子供たちのお手本になれるように意識しています」 と話せば、山本かなは「5年後に全国優勝が目標。 ここで一緒にやっている子が将来チームメイトになったらうれしい」 という。 まさに”チーム仰木”でソフトボールを楽しんでいる。

その成果の一つが、今年4月の県中学春季総体での準優勝である。

キャプテン青谷紗希(3年)は「春季総体では、練習試合で負けていた水口に勝てて、すごくうれしかった。 仲間はもちろん、先生やお父さん、レディースの方々のおかげだと思います」

父親がソフトをはじめてから、親子の会話が弾むようになった家族も多いという。 ただし、青谷キャプテンが 「お父さんチームに負けたことはありません」 と話すように、父親としてはやや肩身が狭い部分もある。 それでも 「やっぱり娘と一緒に居る時間が増えるのはうれしいもんです」 とは父親クラブの山元さん。 部活という枠組みを越えたスポーツとしての魅力がここには詰まっている。

仰木中学校 ソフトボール部

Team Profile /部員26人(3年8人、2年12人、1年6人)。練習は週4日、週末は土日のどちらかで試合のケースが多い。滋賀県中体連春季総体で準優勝。チームスローガンは「一球集中」。

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