2026.10.08
「温かく」「粘り強い」チームをめざして

INTERVIEW
中島 未来×松岡 芽生
悩んだけれどキャプテンに
昨シーズン13位からの巻き返しをめざす東レアローズ滋賀は、世界最高峰のイタリア・セリエAで活躍してきたジョセフィーン・オボッサやSVリーグ初代女王の大阪マーヴェラスから小川愛里奈、滋賀県出身の塩崎葵葉ら新戦力を迎えて新たなシーズンに挑む。
その新生アローズを引っぱるのがキャプテンの中島未来、そして副キャプテンの松岡芽生だ。2人はともに守備のスペシャリストであるリベロを務め、お互いを尊敬し合う間柄。二人三脚で名門復活をめざしているようだ。
中島はキャプテン再就任となるが、中道 瞳監督から打診があった時はかなり悩んだという。
「アローズは〝常勝〞でなくてはいけないですし、やっぱりファイナルに行くべきチームだと思っています。それが偉大な選手たちが作り上げてきた伝統です。キャプテンをするにあたっては相当な覚悟が必要で、正直、簡単に〝はい〞とは言えなかったですね」
松岡も副キャプテン就任に対しては悩んだそうだ。
「話をいただいた時、〝自分でいいのかな〞という迷いが生まれました。ミクさん(中島)が作るチームに対して、自分がどういうアプローチをすればいいのかも想像できなかったので。でも、自分がミクさんだったら……と考えた。日本人選手で最年長のミクさんと一番若い選手は年齢も離れているし、言いづらいこともあるんじゃないのかなって。だったら、自分が〝つなぎ役〞になればいい。それで副キャプテンを引き受けました」
お互いを思いやれるチーム
キャプテン中島はアローズを「温かいチームにしたい」と思っている。
「チームの強みが何かって聞かれたら、今はまだ答えられない。でも、私は思いやりのあるチームにしたいと思っています。バレーボールを通じてもそうですし、日常生活でもお互い思いやれる温かいチームがいいなと思っています」
一方、副キャプテンの松岡は「いい意味で〝うざい〞チーム」にしたいそうだ。
「相手が嫌がるプレーとか、声かけとか、いろんな角度からプレッシャーをかけられる粘り強いチームを作っていきたい。若い選手が多いので、元気の良さとか、フレッシュさは負けないと思います。そこにプラスして、相手が疲れて『もう決まってくれ』って思っている時に何度もボールを拾ったりする〝うざい〞があれば、強いチームになると思っています」
味方に優しく、相手に厳しく。これが新生アローズの向かう道のようだ。目標はずばり優勝!
監督は2012年のロンドンオリンピックを経験する元日本代表セッターの中道 瞳氏。「なので、セッターはすごく鍛えられています」と中島は誇らしげに話す。今シーズンのこだわりは、そのセッターにどれだけ多くの選択肢を残せるか。つまり、レシーブのクオリティを追求して、セッターに多彩なトスワークを出させるのが狙いだ。レシーブがうまく決まれば、今年4月に日本代表に選ばれた花岡千聡やアローズ4シーズン目の川副華笑という個性の異なるセッターが自在に攻撃を組み立てるはず。そうなれば「常勝」も見えてくる。
そして、その先に見据えているのはやはり「優勝」の2文字だ。
「優勝するために、一人ひとりが何をするべきかを常に考えながら日々を過ごせたらいいなと思っています」(中島)
「やっぱり勝ちにこだわる、結果にこだわるところは常に持ち続けて、たとえ負けても次につながるものを残していく。それが優勝への近道だと思う」(松岡)
名門復活へ、2人の挑戦(新シーズン)がいよいよ始まる。








