2025.12.19
滋賀国スポ8位入賞の舞台裏

25年4月に自己ベストを更新した砲丸投の佐野拓人(びわこ成蹊AC)だったが、6月以降に調子を落とし、7月の日本選手権は入賞できず。「必ず滋賀国スポでやり返す。その気持ちで3ヵ月の練習に取り組みました」と話す。
だが、滋賀国スポまでの4試合では記録が出なかった。「練習は良いのに試合で記録を出せない。不安は重なる一方でした」
いわゆるスランプ状態だった佐野だが、曇天が晴れるように滋賀国スポの2週間前から調子が上向き始めた。
「まだ試合でどうかという心配はありましたが、コンディションは今年1番でした」
そして滋賀国スポで会心のスローを見せる。
「練習投擲から自分が投げたい記録を投げられていました。結果、本番では5ヵ月ぶりの17m超え。3年連続で国スポ(国体)8位入賞を果たすこともできました」
要因について佐野は「応援の力」を挙げる。
「社会人になってから集団応援される機会は国スポしかなく、それも今年は地元開催ということで、滋賀県の皆さんやいつも一緒に練習をしてくれているびわこ成蹊の学生たちが大きい声援を送ってくれました。そのおかげで楽しく試合でき、結果を残せました」
この経験を活かし、26年は日本選手権入賞と青森国スポでの4年連続入賞をめざす。
写真/本人提供

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佐野 拓人
びわこ成蹊AC
1999年生まれ、京都市出身。流通経済大学大学院を経て、びわこ成蹊ACへ。2023~25年国体・国スポ成年男子砲丸投3年連続8位入賞。








