2025.12.19
競技かるたを通した経験は〝宝物〟。「大谷が良かった」と思える3年間。

全国区のクラブで部長に
大谷高等学校・競技かるた部が急成長を遂げている。映画の舞台にもなった「全国高等学校かるた選手権大会」(団体戦)で、昨年はベスト16、今年はベスト8へと進出。高校競技かるた界隈でも注目を集める部活となった。
関野彩音さん(3年)はその急成長を支えた1人だ。高校2年時には部内のハイレベルな競争を勝ち抜いて全国大会に向けた8人の団体メンバーに選出。試合出場も果たしている。高校3年時は部長を務め、創部初の全国8強入りを支えた。
「部長としては後輩の悩みを聞きながら、上下関係のない明るい雰囲気作りをめざしました。全国大会で1年生が普段の実力を出せたのも、そういう関係性が築けたからだと思っています。来年も全国大会に出場し、さらなる結果を残してほしいです」
次の目標はB級への昇格
約30名が所属する競技かるた部は週3日の練習で腕を磨いている。メインのメニューは試合形式の「取り組み」。ハイレベルな部員たちが真剣勝負を繰り返すことで全体の競技力を高めてきた。
「高校から競技かるたを始めました。体験入部で先輩の取り組みを見て、かっこいい、私もあんな風になりたいと思ったからです」
初心者には難関とされるC級に高校1年で昇級。これを機に競技かるたに深くハマっていった。
「入学当初は〝大谷でいいか〞という感じでしたが、競技かるたや多くの仲間と出会い、今は〝大谷が良かった〞と言い切れます」
充実の3年間を過ごした関野さんだが、1つだけやり残したことがあるという。B級への昇格だ。
「緊張する性格で、昇級試合では〝いつも通り〞が出せないことが多かったです。高校卒業後も競技かるたは続ける予定ですので、次こそはB級に昇級したいです」
人間力を育む大谷で身につけた挑戦する気持ちをもって、関野さんは「次へ」向かう。

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関野 彩音
大谷高等学校
せきの・あやね。老上中学校卒。中学時代はバレーボール部に所属。高校1年から競技かるたを始めた。未経験者からスタートし、2年連続で全国高等学校選手権大会に向けた団体戦メンバーに選出。高校3年時には部長を務めた。








