2025.01.01

躍進の秋。さらに上へ

 滋賀短期大学附属高校の男子卓球部が県秋季総体で躍進した。シングルスで準優勝、ダブルスと団体で3位に入った。昨年度は春季と県民スポーツ大会の団体ベスト8が最高だったことを考えれば、一つの壁(限界)を越えた〝実り多き秋〞と言えるだろう。

 団体戦の1番手として良い流れを作ったのが千原健太朗(2年)だった。

「キャプテンであり、団体戦の1番手を任されている以上は強気のプレーを見せる必要がありました。結果的に勝つことでチームに勢いをもたらすこともできましたし、個人としても秋は良かったと思っています」

 ダブルスで県3位を果たした木村擢心(2年)は「過去最高はシングルスのベスト16で、ずっと良い成績を残せていなかった。でも、みっちゃん(山本光来)と組んで一気に県3位に。うれしいというか、ぶっ飛び過ぎてよくわからない感じでした」と秋を振り返る。

 そんな2人が「次元が違う」と評すのが、1年生でシングルス準優勝に輝いた山本だ。彼が入部したことで練習のレベルも大きく向上したと2人は話す。

「みっちゃんと日々練習することで自然と実力がついたと思う」

 そんなスーパールーキーの山本だが、もちろん課題もある。「メンタル面が弱いのか、後藤杯や近畿大会などの大きな大会ではすぐに負けてしまう。攻めの姿勢を貫けるようにしていきたい」

 3人の目標はそれぞれ今年の秋を越えること。この冬にどこまで成長できるか楽しみである。

滋賀短期大学付附属高校 男子卓球部

部員17人(1・2年)。男女ともに成長著しいが、特に男子は2023年度の滋賀県春季高校総体と県民スポーツ大会で団体ベスト8に。そして2024年度の県秋季総体ではシングルス準優勝(山本光来)、ダブルスと団体で3位に入るなど躍進した。スローガンは「考える卓球」。

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