2025.01.01

今年最大のミッション達成なるか。 25世界選手権に向け“伊豆”に挑む。

 

12月8日、運命の選考レースへ

 日本を代表するトレイルランナーの西村広和(シガウマラ)が、今年最大のミッションに掲げているのは2025年9月25〜28日にスペイン・アラゴン州カンフランクで開催される「世界選手権」への出場権獲得だ。

 その日本代表選考レースとなるのが12月8日の「伊豆トレイルジャーニー」だ。

「過去に3度出場し、優勝2回、準優勝1回と相性の良い大会です」と自信をのぞかせる西村だが、その一方では〝大きな挑戦〞だとも考えている。

「今年もトレイルランニング世界選手権2025の選考レースとなり、日本中からトップ選手が集まるでしょう。71㎞のトレイルレースでありながら、優勝タイムは6時間前後とスピードレースが予想されます。42歳という年齢でどこまで戦えるか、過去の自分を超えられるか挑戦です」

 挑戦と話す背景にはある事情もある。「トレイルランニング歴14年にして、未だに自分の走り方が確立できていません。特にケガをしてからは色々な意見を取り入れながら取り組んできました。でも、今回の〝伊豆〞は今年上半期の失敗レースから学び、原点にかえって自分らしくレースに挑み、優勝したいと思っています」

 今回のレースに向けて西村は「(伊豆は)スピードレースで、ほぼ走れるコースレイアウトです。このレースに特化して約5.5㎞の峠走を練習に組み込みました」と話す。

 準備万端。西村の挑戦に注目したい。

西村 広和

シガウマラ

1982年生まれ、京都市出身。滋賀県在住。滋賀大学卒。UTMF2022優勝、2023年のpenyangolosatrails 3位、2024年の比叡山インターナショナルトレイルランニングレース 2位、忍者トレイルロングコース優勝など。2025年の世界選手権 日本代表をめざして活動中。

関連記事