2025.01.01

田代のトスワークが冴える。怒涛の8連勝で6位に浮上!

 10月に開幕し、熱い戦いを繰り広げている「大同生命SV.LEAGUE」。東レアローズ滋賀は開幕4連敗と苦しいスタートとなったが、10月26日・27日のアランマーレ山形戦(YMITアリーナ)を2連勝で終えると、徐々にチームはまとまりをみせ始めた。

 11月最初のヴィクトリーナ姫路戦はアウェーで2連敗を喫したものの、翌節のクインシーズ刈谷戦から怒涛の連勝で6位に浮上した。(12月1日現在)

 その立役者となったのが、滋賀県栗東市出身の田代佳奈美だ。2012年から21年にかけて日の丸を背負ってきた名セッターは、16年のリオ、20年の東京と2つのオリンピックを経験。ほかにもワールドグランプリや世界選手権など国際舞台で活躍した。またクラブチームでは東レアローズ(09~16)、ルーマニアのCSMブカレスト(18~19)、デンソーエアリービーズ(19~21)、フランスのVBナント(21~23)、トルコのガラタサライ(23)でプレーし、今シーズンからアローズに復帰した。

 この豊富な経験に加え、今シーズンは12年ロンドンオリンピック銅メダリストの元代表セッター中道瞳コーチと二人三脚。若い選手が多い新生アローズのポテンシャルを引き出している。

 特に田代のトスワークによって輝きを増しているのがイタリア代表のシルビア・チネロ・ヌワカロールだ。昨シーズンのV1女子得点王は、今シーズンも個人ランキングの総得点でリーグ2位と好調だ(12月1日現在)。中でもバックアタック決定率がリーグ2位と高く、ヌワカロールの能力もさることながら田代のトスが効いていることを物語っている。

 ベテラン田代を中心にチームとしてまとまりつつある東レアローズ滋賀。来年1月のホームゲームではさらに”強いアローズが見られそうだ。

関連記事