2024.01.01
高校ラストイヤー、有終の美。渡邉宙・西田有里
ともに自己ベストを更新
やり投でインターハイを制した草津東高校の渡邉宙(3年)は優勝が決まった時もあまり勝った実感がなかったという。
「周りが喜んでいるのを見て、あぁ優勝したのかと。
自分の中では6月の県春季総体で出した自己ベスト(66m86)を更新できなかった悔しさの方が強かった」
とはいえ、インハイ優勝によって渡邉には国際大会(日・中・韓ジュニア交流競技会)出場の機会がもたらされた。
「自己ベストを出しても中国選手には勝てなかった。世界との差を感じ、目標が変わりました」。
自己ベスト更新から70m超えへ。
ハードルを高くした渡邉は10月の国体で67m23の自己新で優勝した。
昨年のインハイ800mで2位の西田有里(3年)は今夏の大本命と言われていた。
だが、結果は2年連続の2位。
「悔し過ぎて、しばらく気持ちを切り替えることができなかった」と振り返る。
気持ちを紛らわせる意味も含めて、徹底的にスピードを磨き直した。
そして9月のヨギボーGPアスレチックチャレンジカップ(新潟)では、日本選手権女王の池崎愛里(ダイソー)らを抑えて優勝する。
しかも、高校日本歴代4位の2分04秒15(自己新)という好タイムで。
「インハイのリベンジじゃないですけど、うれしかったです」。