2023.07.01

キャプテンと振り返る

2期連続キャプテンとして滋賀レイクスを支えてきたPG柏倉哲平。
「あの悔しさをこのクラブで晴らしたい」との思いで、滋賀残留を決意した。この熱い男を通して2022-23シーズンを振り返る。

Q:シーズン開幕戦はどんな思いだった?

 「ルイス・ギルHC体制2年目で、彼のバスケットを知る身としてはチームの質を向上させてチャンピオンシップ出場に向けて期待を膨らませていました。(テーブス)海、キーファー(ラベナ)、狩野(祐介)さんなどリーダーシップがとれる選手も多く、自分は誰とでもコミュニケーションが取れる性格を活かしてチームケミストリーを強くしたいと思っていました。」

Q:歯車が狂いはじめたのはいつ頃から?

「今年はタレント性の強い選手が多く、”自分でやれる”のを表現したかったと思います。でも10月の広島(ドラゴンフライズ)戦で(イヴァン)ブバが怪我で離脱。ルイスはチームとして今できることにフォーカスして個人プレーを制限しようとした。そこで選手とHCの考えにズレが生じたと思います。」

Q:最も印象に残っている試合は?

「(12月10日の)滋賀ダイハツアリーナの柿落としの試合です。海、キーファー、ブバという中心選手を怪我で欠く中、攻撃力のあるシーホース三河さんを守備で抑えて勝てた。多くのブースターさんと一緒に心の底から喜べた試合だったと思います。

Q:来季も続投のダビーゴメスHCは、残留争いの中で何をチームに伝えた?

「なんで今まで勝てなかったのか。こうしてきたから負けてきたんだよっていう部分を何度も伝えていました」

Q:降格が決まった時の気持ちは?

「一番はブースターさんに申し訳ない、ですね。シーズン終盤にはホームアウェイに関係なく多くの方が駆けつけて大きな声援を送ってくれた。こんなすごいブースターさんをB2に落とすわけにはいかないと思って戦っていました。降格が決まった時は言葉が出なかったですし、試合後のコートでは何も聞こえない状況でした」

Q:来季でも滋賀で戦うことを決めました。

「個人としても力の無さを感じた悔しいシーズンでした。新たなチャレンジとして滋賀がいるべき場所に戻したいと思います」

関連記事