駅伝女王の復権へ

今年の駅伝シーズンを前に女子1万mで比叡山高校の先輩・後輩が火花を散らした。

両者ともに先頭グループで力走を見せたが、
6km地点で後輩・北川星瑠（大阪芸術大学）がじわじわと後退。

一方の先輩・飛田凛香（立命館大学）はしっかりと3位以内をキープし、
7㎞地点で先頭ランナーがスパートをかけた中でも落ち着いてレースを運び、3位でフィニッシュした。

　
飛田は高校2年の頃、全日本大学女子選抜駅伝競走（富士山女子駅伝）で
5連覇を達成した立命館大学に憧れていた。

高校までで競技をやめようとも考えていたが
「大学日本一をめざせる立命館大学に入れるなら競技を続けよう」
と思い、十倉みゆきコーチに自分の走りを見てもらって入学したという経緯がある。

その想いから大学2年でキャプテンに志願。最大目標である駅伝女王の復権に向けて走り続けてきた。

今年4年生の飛田にとっては今季が女王に返り咲く最後のチャンスとなる。

今回の日本インカレは駅伝シーズンにつなげるための大事なレースだった。

「昨年の日本インカレ1万mは2位で、今年は3位。
結果だけを見れば落ちていますが、昨年は何もわからないまま2位に入り、
今年は狙ってとった表彰台ですので意味合いが違います。

夏合宿ではタフなクロスカントリーコースで鍛えてきました。
その成果が3位だと思いますし、これをいい形で駅伝につなげたい」
　

今年の富士山女子駅伝は12月30日に静岡で開催される。

飛田凛香の大学4年間の集大成を見守りたい。