2022.02.06

第74回全日本バレー ボール高等学校選手権”春高”開幕 [男子代表] 近江 19年連続37回目

(近江)創部1951年、部員26人。全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)2018・2019年ベスト8。

男子・近江は攻撃力の高さで優勝回数37に

自主性でピンチ切り抜ける

男子の近江は、伝統のコンビバレーに輪をかける高い攻撃力を見せた。決勝の相手は、大型エースを擁し1セットも落とさず勝ち上がってきた比叡山。比叡山の高いオープン攻撃にミスを誘われて第1セットは26-24と接戦に持ち込まれたが、「ピンチのときこそ自分たちでアイデアを出しながら試合を進めるチームづくり」をテーマとしてきた太田勝之監督の言葉通り、試合の中でブロックやレシーブを軌道修正。守備から攻撃へのリズムがつかめると最後まで落ち着いてコンビバレーを展開し、終わってみれば大会全4試合ストレート勝ちの完勝だった。

ツーセッターで全国制覇狙う

キャプテン久保田雄(3年)と亀田隆真(2年)のツーセッター制を用いる今年のチームは、例年に増して攻撃のバリエーションが豊富だ。レシーブが乱れても正確なトスをアタッカーに供給できる安定感抜群の久保田と、ジャンプ力があって到達点が高く伸びしろも期待できる亀田。「タイプの違う2人のセッター。それに前衛3枚にバックアタッカーを加えて4枚そろう攻撃のバリエーションが強み」と先輩の久保田は胸を張り、「トスを上げてアタックも打つという役目は、忙しいけどすごく楽しい」と後輩の亀田が笑顔を見せる。亀田や1年からエースを務める三杉遥(2年)らが、上級生に混じって終始のびのびプレーする姿が印象的だ。全国での抱負を「波に乗ったら爆発力のあるチーム。油断して自滅しないように着実に点を重ねたい」と話すエース三杉。久保田主将は「堅守から粘り強いバレーを展開して全国制覇するのが目標。そのためにコンビバレーの完成度をさらに高めたい」と力を込める。

近江高校キャプテン久保田雄

近江高校キャプテン久保田雄

亀田隆真(右下)、三杉遥(左)〔ともに2年〕

亀田隆真(右下)、三杉遥(左)〔ともに2年〕

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