2021.09.26

滋賀っ子が憧れ続けたレイクスブルーの空間 #77 森山修斗

うれしいオファー

森山修斗と聞いて、コアなレイクスマガジン読者の中にはピンと来た方もいるかもしれない。2014年5月(Vo32)では、インターハイ出場を狙う瀬田工業高校バスケットボール部の中心選手として表紙も飾っている。小川伸也や岡田優、横江豊ら滋賀出身選手は過去にも存在したが、高校時代に誌面を飾り、のちに滋賀レイクスターズに入団した選手は森山が初。制作サイドの感慨もひとしおだが、それ以上に森山は今回のレイクス加入に喜びを噛み締めている。

「(草津市立)玉川中学の時に初めて滋賀レイクスターズのホームゲームを観戦しました。ワラさん(藤原隆充)や小川さん(小川伸也)、岡田さん(岡田優)、ゴメス選手(ディオニシオ・ゴメス)がいた頃です。滋賀の選手が活躍していて、単純にスゴイなぁと思いました。その試合で、ペップ(ジョシュ・ペッパーズ)がブットバックしてシュートを決めるシーンがあった。あのワンプレーを見て、レイクスに憧れるようになった。自分もあの熱狂的な空間(アリーナ)でプレーしたいって思いましたね」

ただ、その頃はおぼろげな夢に過ぎなかったという。

「プロを考えるほどの選手でもなかったですし、高校や大学で競技を続けるうちにチャンスがあったら⋯くらいの感覚でした」

プロを意識した高校3年

プロを意識したのは高校3年の頃。明治大学への進学が決まった時だったと森山は振り返る。「高校を卒業したら普通に就職するものだと思っていました。大学からオファーをいただいた時も、進学か就職かで悩みました。大学でバスケットを続けるということは、プロになる覚悟がいると思っていたからです」そして悩んだ末に大学進学を選んだ。その時、高校の園田明彦コーチにかけられた言葉を今でも忘れていないという。

「瀬田工では背が高い方だったので、必然的にインサイドブレーが多かった。でも、先生からは"上のカテゴリーに行けば行くほど、アウトサイドのプレーを求められる"と言われました。プロでは外国籍選手が多く、自分のサイズではインサイドでは勝負できない。"プロを目指すならアウトサイドシュートを磨いた方がいい"とアドバイスを受けました」

もともとアウトサイドシュートは得意な方だったが、大学進学を決めてから本気でシュート練習に取り組んだという。その甲斐あって、広島ドラゴンフライズ(当時B2)から声がかかり、プロ選手になる。そして、今シーズン。憧れ続けたレイクスブルーのユニホームをまとうことになった。

「高校、大学、広島と歩んできて、レイクスでプレーしたいという気持ちは高まっていました。だから、オファーをいただいた時はうれしかったですし、"ぜひお願いします"と即答しました」

レイクス入団が決まってすぐ、地元の友人・知人から多くのメッセージが届いたという。

「高校の仲間からは"これは観に行かなアカンなぁ"とか"絶対に行くわ"とか多くのメッセージが届きました。それ以外の方からも祝福の言葉をもらい、期待されていることを実感しました」

レイクス1年目の目標は、まず3Pシュート成功率40%台をキープすること。そこには地元選手として期待に応えたいとの思いのほかに、こんな気持ちもあるようだ。

「やっぱり地元でプレーするからには滋賀を代表する選手になって、子どもたちの憧れになりたい」

かつてレイクスに魅了された少年は満を持して"湖国の星"となる。

森山修斗

滋賀レイクスターズ

もりやま・なおと 1996年4月13日生まれ、草津市出身。草津市立玉川中学校、滋賀県立瀬田工業高校、明治大学を経て、2019年から広島ドラゴンフライズ(B2、B1)でプロキャリアをスタート。今シーズンから滋賀レイクスターズへ。192㎝、93㎏

関連記事