2020.11.24
高校最初で最後。女子の公式戦。 林静奈 [2020の推し]
大会中止や部活自粛などコロナ禍に悩まされた今年。
それでも前進し続けてきた湖国の高校生たちを紹介する。題して「2020の推し」「推し部」。彼ら彼女らの行動が新しい世の中を生きる勇気をくれる。
高校最初で最後。女子の公式戦。
意地をみせた1ゴール
9月19日。八幡商業と合同チーム(国際情報、近江兄弟社、水口東、虎姫、北大津)との公式戦が行われた。北大津高校の林静奈は、合同チーム唯一の3年生としてこの試合を迎えていた。
普段、林は男子サッカー部に混ざって練習をしている。北大津で女子部員は林だけ。「技術、スピード、フィジカルなど全て男子の方が上」という厳しい環境で、林は総合的な強さを身につけてきた。
その経験をこの試合でも存分に発揮した。八幡商業の選手3人に囲まれても転ばないし、ボールを取られない。「男子の県リーグに出ていた」という実力は本物で、前半には見事なミドルシュートで先制点を挙げてみせた。
最終的に1-2で合同チームは敗れたものの、最も強い輝きを放っていたのは彼女だった。
林は大学でもサッカーを続けるという。そして「その後もずっとサッカーに関わりたい」と話す。その中で〝高校女子サッカー公式戦〞という経験が、何かのプラスに働くことを期待したい。
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林 静奈
北大津高校