2020.11.13
成長と勝利。どっちも狙う。 滋賀レイクスターズ
「勝利を通して成長」を求めるキャプテン狩俣昌也と、「成長の過程で勝利」を目指すベテラン伊藤大司。
相反する考えの2人だが、終着点は「最後には笑えるシーズンにする」という同じものだった。
キャプテンの狩俣昌也とベテランの伊藤大司。新生レイクスの屋台骨を支える2人は、今シーズンにおける自分たちの役割をどのように捉えているのだろうか。
肩書きは意味がないと思う
〈狩俣〉 キャプテンになったからといって心境の変化は特にないですね。チームを引っ張るのが自分の役割ですが、キャプテンになったからそう思うわけではなくて、昨シーズンからもそういう気持ちでやっていましたから。
〈伊藤〉 確かに。昨シーズンのマサ(狩俣)を見ていてそう感じたわ。ちなみに理想のキャプテン像とかはある?
〈狩俣〉 これも特にないんです(笑)。どうしたい、どうありたいという固定されたものはなくて…。バランスを見ながら、プレーで引っ張る方がよければプレーで引っ張りますし、コミュニケーションが必要なら1人1人と対話します。タイシさん(伊藤)は昨シーズンからオフコートキャプテンという立場ですけど、どういう想いでやってきたんですか?
〈伊藤〉 ん〜正直、キャプテンとか、オフコートキャプテンとか、そういう肩書きは意味がないと思っている。みんながキャプテンというか。ハドルを組む時に、ルーキーのレオ(前田怜緒)が声をかけてもいいわけだしね。強いて言うなら、みんなが何でも言い合える雰囲気作りは心掛けているかな。
プロである以上は勝利を
〈狩俣〉 なるほど。ところで、タイシさんは今シーズンのチーム目標をどう設定していますか?
〈伊藤〉 今年は大幅に選手が入れ替わってチームの作り直しになる。実際に開幕してみないと自分たちの位置がどこにあるのかがわからない。だから、目標を設定するのは正直、難しいかな。
〈狩俣〉 外国籍選手も合流が遅れていますし、蓋を開けてみないとわからない部分はありますよね。
〈伊藤〉 ただ、シーズンを通してB1リーグで一番成長したチームにはなりたいかな。開幕の10月から終了の4月を比較した時、周りからもいいチームになったなぁと言われたい。成長過程の中で、勝利という結果がついてくればいいのかなと思っている。
〈狩俣〉 僕は優勝したいです。負けず嫌いなんで。最低でもチャンピオンシップには出たい。今シーズンのメンバーは向上心も高いので、可能性はあると思っています。勝利にこだわって、その中で成長をしていければいいなと思います。
〈伊藤〉 俺と真逆やん!(笑)
〈狩俣〉 プロである以上、どんな状況下でも〝勝ち〞にこだわるべきですから。
〈伊藤〉 マサはほんま負けず嫌いやなぁ。
〈狩俣〉 はい(笑)。本当は1試合も負けたくないくらいです。もちろん、タイシさんが言うように、成長というビジョンも大事だとは思います。けど、僕は成績を残した先に、いいチームがあればいいなと思っています。
〈伊藤〉 なるほど。アプローチは真逆やけど、最終的には同じ終着点ということなんかな。昨シーズンもネガティブなことはいっぱいあったけれど、今は笑い話にできている。今シーズンもそういう1年にできたらいいなぁ。
〈狩俣〉 笑い話にするためには、やっぱり優勝が必要ですよね。
〈伊藤〉 ほんま負けず嫌いやわ〜(笑)