2020.10.14

緊迫の投手戦。綾羽、惜敗[高校野球]

夏の甲子園の中止に伴い、夏の滋賀県大会も中止に。
代替大会として行われたのが今大会だった。
加盟53校(出場49チーム)が目指したのは湖国の頂点。
中止発表から再びモチベーションを高める難しさ、
短い準備期間など例年にはない困難と向き合いながら、
それでも彼らは白球を追った。

緊迫の投手戦。綾羽、惜敗。
難攻不落だった水口東・竹嶋

準決勝第2試合は息が詰まる投手戦だった。1回表に水口東が1点先制に成功するも、それ以降は5回まで綾羽のエース早津康生(3年)に抑えられゼロ行進。だが、早津以上に好投を見せたのが水口東の左腕・竹嶋大星(3年)だった。

 綾羽は竹嶋を最後まで攻略できず6安打無得点、8K(三振8つ)も奪われた。綾羽の千代純平監督は「今年の3年生は1年生大会で水口東に敗れている。リベンジしようと話していたのですが残念です。早津は8回を投げて2失点と頑張ったのですが…」と話した。

 83 球を投げて被安打6の好投を見せた早津は悔しさをにじませた。「2つ上の兄は(綾羽で)決勝まで行っていた。兄を越えたかったので悔しいです。初回の1失点で流れを悪くした。まだ野球は続けるので、これからは試合の流れを作れるピッチャーになりたい」

 今大会の綾羽は、初戦の伊吹戦を11回タイブレークで制して勢いに乗った。3回戦では石山を、準々決勝では八幡工業を5回コールドで制し、準決勝を迎えていた。
「3年生が少ない中でよく頑張ったと思います。負けたのは私の責任」と千代監督は目頭を熱くした。

綾羽の4番打者・近藤大暉(3年)

やや緊張した表情で初回のマウンドに立つ投手・早津康生(3年)

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