2020.10.13

1ヶ月で600kmを漕ぐ 寺岡良治の1週間

私の1週間の練習紹介

私が大学生活で行っていた1週間の練習を紹介したいと思います。シーズン(夏)とシーズンオフ(冬)では、全く異なった練習をしています。なので、今回は冬の1週間の練習を紹介します。

冬のトレーニングは、基本的には長時間低強度運動を行います。これが一体どのような影響を体に与えるのか。それをわかりやすく説明すると、基礎体力やテクニックが向上するということです。心拍数は約140/分程度で長時間運動を行います。競技をしていないとわかりづらいと思うので、感覚強度的に説明すると、「一緒に運動している人と少し会話ができる」くらいです。主にこの強度で、運動をすると脂肪が燃焼すると言われています。実際、私も冬になると5キロほど痩せてしまいます。

10月〜3月にかけて、長時間低強度運動を行うのですが、カヌーで1ヶ月大体550~600kmを目標に6ヶ月かけて約3500kmを漕ぐことになります。3500kmの距離はどれくらいなのか、調べてみると北海道の稚内から沖縄の那覇市までが約3500kmくらいらしいので1冬で日本を横断していることになりますね(笑)

この目標(最大の600km)をクリアできるように、1週間のスケジェールを立てていきます。週計算をすると150kmなので1日平均22Km漕ぐ必要があり、これに大学での授業やイベントがあるので、毎日がハードスケジュールです。しかもカヌーのスピードは約10km/hくらいで10kmを1時間のペース、毎日2時間は漕ぎます。私は休息日を作らずに、午前やったら午後オフのようにどちらか練習してどちらかを休みにしたり、筋トレも毎日行うので午後は筋トレをします。

1日2時間も乗って、「漕いでいる時何を考えているの?」とよく聞かれます。それ気になりますよね!だって毎日2時間もずーっと漕いでいるんですから(笑)
ですが、意外と考えることが多く、艇の進み具合、力の入れ方、パドルの入水の角度など、それを突き詰めていくと、どの指で引いたら力が出るかや第何関節で引けば良いかなど細かいところまで考えます。こうしていると、2時間なんてあっという間ですぐに終わってしまいます。そんな毎日を過ごしていると、本当に6ヶ月あっという間です。

こうして夏までじっくり力をつけて、夏のインカレに向け基礎体力を向上していきます。私の冬の1週間はこんな感じです。参考になるかわかりませんが、知っていただけると幸いです。この辛い冬を超えると、夏に笑えることをイメージして毎日、練習しています。
長くなりましたが、最後までありがとうございました。

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