2020.08.19
挑戦の日々は消えない[男子バスケットボール]瀬田北中学校
~全国への想いを誌面にぶつけろ!~
新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、インターハイや全国中学生大会(全中)が中止となった。
それに伴う県内予選なども無くなり、中・高生アスリートたちの夏が奪われた。
だが、今まで努力してきた日々が色あせることもない。
その想い、誌面にぶつけろ!
Case.10 瀬田北中学校 男子バスケットボール部
令和年度 滋賀県冬季強化練習会 2020年1月18日~1月26日〈 瀬田北中学の戦績〉
[予選リーグ] vs.彦根南 86-39 vs.長浜西 104-30
[決勝トーナメント] 1回戦 vs.明富 68-43 2回戦 vs.滋賀大附属 58-34 [ 準決勝] vs.市立守山 51-33 [ 決勝] vs.堅田 66-36
一丸で築いた冬の頂点
瀬田北中学校男子バスケットボール部は、今年1月の「滋賀県冬季強化練習会」で全勝優勝を果たしていた。決勝はライバル堅田中学校を相手に30点差での快勝となった。
キャプテン伊庭釉惺(3年)は「インフルエンザで主力のセンターが欠場した中で県1位になれた。もっと成長できると感じ、大会後に目標を近畿大会から全国大会に変更した」
と振り返る。
大会後、ファストブレイク(速攻)主体の速いパスワークを磨き、精度も上がってきた。その矢先、全国大会中止の知らせが入った。
攻守の要・渡部圭(3年)はニュースで中止を知ったという。「全体練習前のランメニューなどで走力を強化していた。いい感じで調子も上がっていた。だから、全中という目標がなくなった時は、ただただ悲しかった」
約3ヶ月の自粛期間を経て6月15日に練習が再開された。とはいえ、県夏季総体も中止となった3年生部員は、成果を発表する大会がないまま7月に引退を迎える。
シューター植田優磨(3年)は「(自~全国への想いを誌面にぶつけろ!~粛期間中に)リングを買ってもらい、家でシュート練習を続けてきた。部活が再開して上手くなっているか試したけど微妙な感じでした(笑)。このまま引退はツライけど、高校でもバスケをやるつもりなので練習は続けたい」と前を向く。
大会がなくなった悔しさは残る。けれど、全国を目指した熱い日々が消えるわけではない。ゆっくりでいい。歩み続けてほしいと願う。