2020.02.14

[バスケットボール]草津東高校 女子バスケットボール部

"ウィンター"で全国の壁を実感。次のテーマは全国で勝てるチーム。

昨年12月のウィンターカップに初出場した草津東高校女子バスケットボール部。県予選決勝では、滋賀短期大学附属高校を最終Qで逆転する粘り強さが光った。

 だが、ウィンターカップでは1回戦で済美高校(愛媛)に41-57で敗戦。スタートで出場した中川塔子(2年)は「済美には、私が見たことのないステップを踏む選手もいた。これが全国かと。滋賀県内では味わえない経験でした」と、全国の洗礼を受けた。

 この敗戦によって、新チームの目標は全国出場ではなく、全国〝1勝〞へ。廣沢洋平コーチは「選手もそうですが、私自身、全国のあの舞台を経験しないと分からないことがいっぱいありました。その中で痛感したのは、全国で勝つには滋賀で勝ち続けるようなチームでないといけないということでした」と振り返る。

 滋賀で勝ち続ける。そのために磨いているのが、相手との駆け引きを制すことである。キャプテン奥村綾乃(2年)は「1対1で勝負できるチーム」が理想だと話す。
「ウィンターカップに出たチームは、2センターを軸にしたスタイルでした。新チームはみんなが走るバスケ。練習前のダッシュメニューなどで走力を磨くことも大事ですが、全員がオールラウンダーとして機能できるように頭を使うことを意識して練習しています」

 練習では、廣沢コーチが何度もプレーを止め、「なぜ、そう動いたのか。もっと有効な動き方はなかったか」と選手に問う場面が見られた。その度に選手たちはプレーを振り返り、自分で考え、プレーの幅を広げていこうと頭を働かせる。この積み重ねが、強いチームを作るのだと廣沢コーチは言う。
「草津東の女子は型にはめない。相手と駆け引きして、状況に合わせてプレーを選び、試合の中で修正できる方が強いチームになると思います。だから、フリーです」

 目標は”滋賀三冠”。1月の新人戦を制した草津東は、残る2つ(インターハイとウィンターカップ予選)を勝ち取り、”全国1勝”を狙う。

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