2019.06.28
【SKETCH of 大学スポーツ特集Ⅰ】ターニングポイント⑤
[サッカー]大阪学院大学
近藤裕貴
屈辱の選手権。まだ終われない。
名門・野洲高校サッカー部では1年生から試合に絡み、高校2年時にはインターハイでベスト16も経験。 高校3年時には、目標だった全国高校サッカー選手権大会にも出場した。 近藤裕貴(大阪学院大学)のサッカー人生は、端から見れば華やかなものだ。
だが、近藤自身はそう思ってはいない。 「高校3年でプロから打診がなかったのでプロ選手は諦めた。だから、サッカーは高校まで」 と考えていた。 大好きな音楽やゲームなどの仕事で世界を飛び回りたい、次の人生もおぼろげながら方向性は固めていた。
そんな近藤だが、今も大学でサッカーを続けている。その背景には2015年の屈辱的な敗戦がある。 宮城・聖和学園に7-1で敗れた選手権1回戦だ。
「高校最後の試合が”あれ”では、終われないなと。 もう1回、サッカーで上を目指すしか選択肢はなかった」
大学最後の年を迎えている近藤は、サッカーでは関西選手権連覇、総理大臣杯ベスト4以上という目標を掲げている。それと並行して、大学3年間の中で「リテールマーケティング(販売士)検定3級」や「Microsoft Office Specialist (Word)」 などの資格も取得。 卒業後に次のステージで勝負するための準備を整えてきた。
「でも、このままでは卒業できない。昨年、関西学生リーグ2部に降格させてしまったから。 しっかり1部に昇格させておかないと、また悔いが残るので」
2度目の屈辱を味わうつもりはない。
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近藤 裕貴
大阪学院大学
PROFILE/こんどう・ゆうき。1997年7月30日生まれ、彦根市出身。城南小学校、彦根南中学校、野洲高校を経て、大阪学院大学 へ。現在大学4年。高校時代は2年時にインターハイ16強入り、3年時に全国高校サッカー選手権大会に出場。