2019.06.21

[ボート]八幡商業高校 北川真由

春の朝日レガッタで初優勝!長命寺川“18㎞乗艇”が実る。

今年5月初旬。 琵琶湖の春を彩る 「朝日レガッタ」で、北川真由(八幡商業3年)が高校シングルスカル女子(1000m)で優勝を飾った。2位とは約2秒差の4分00秒27。 「初Vだったので、すごくうれしかった」 と笑顔を見せた。

決勝は半分の500mくらいまで3位だった。 「スタートがなかなか決まらない」 のは北川の”お約束”。 だが、レース後半で巻き返すのも彼女のお約束だった。
「前の相手も見えていたので冷静でした。 うまく後半に切り替えられ、イメージ通りの展開で進められたと思います」

八幡商業ボート部の後藤龍一監督は北川の勝因をこう説明する。
「前半に体力をキープして後半に攻めるのは予定通り。 全日本ジュニアや全国選抜大会で2000mという長距離を経験したことが、1000mでもいい自信につながっているのかもしれません」

普段の練習では多い日で18㎞の乗艇練習を行うという。 時間にして2時間ほど。往来するクルーザーの引き波に耐えながら、長命寺川を行ったり来たりする。
「川の河口にある艇庫から西の湖まで2〜3㎞。 その中で1000m、2000mのレースをイメージしながら抑えるところは抑え、攻めるところは攻めるという風に漕いでいます。 そういう実戦的な練習が自分にはあっている」(北川)

高校卒業後も大学で競技を続けたいと思っている。 そのためにも「残りの高校生活を全力で挑みたい」 と言う。 朝日レガッタ初Vという春のシンデレラストーリーが、今後どんな花を咲かせていくか楽しみだ。

北川 真由

八幡商業高校

Profile/きたがわ・まゆ。2001年4月25日生まれ、愛荘町出身。秦荘東小学校、秦荘中学校を経て八幡商業高校へ。高校からボートをはじめた。近畿大会では3位に。高校3年の5月には朝日レガッタで初優勝を果たした。

関連記事