2019.04.19
[空手]桜塾/米原中学 三家龍之介
「(ケンカでは)もう勝てません笑)」と父・三家清人さんが話すのは、息子・龍之介の強さについてである。 昨年10月に行われた「第12回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会」 中学2・3年男子47㎏未満の部で優勝。 通っているフルコンタクト空手の 「桜塾」では、高校生以上の大人たちと日々稽古している。 「もうお父さんには負けないと思う」 と、息子・龍之介は笑顔でそう話した。
三家龍之介が 「桜塾」 に通い始めたのは幼稚園児の頃から。 実際にパンチや蹴りを相手に当てるフルコンタクト空手は痛みをともなうため、「小学生の時はやめたいとずっと思っていた」 と振り返る。
それでも、だんだん試合に勝てるようになると向上心が芽生え、自宅に帰ってからも父と自主練習をするようになった。 てっきり清人さんも空手経験者だと思ったが、「私は全くやったことがない」 というからおもしろい。
今や空手に夢中の龍之介だが、昨年の全日本ジュニアまでは全国優勝したことはなかったという。そこには同じ 「桜塾」 の岐阜支部にいるライバルの存在があったからだと龍之介は話す。
「岩永(勝亮)選手は接近戦を得意としている。 僕はその接近戦が苦手で、なかなか勝つことができなかった。 でも、この壁を越えないと優勝はできない。 岩永選手を自分の懐に入れないようなパンチを使うなど、自分の距離を保って戦えるような策を練った。 それが良かったのだと思います」
今年の最大目標は”全日本ジュニア”連覇である。 その理由には、こんなエピソードが隠れている。 「(昨年優勝した際に)お父さんから全国優勝おめでとうってメッセージが送られてきた。 すごくうれしくて…。 今年もおめでとうって言ってもらいたいですね」
幼少の頃から始まった親子の二人三脚はこれからも続く。
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三家龍之介
桜塾/米原中学
Profile/みつや・りゅうのすけ。2004年4月26日生まれ、米原市出身。幼稚園児から桜塾で空手をはじめた。中学2年で挑んだ昨年10月の「第12回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会」中学2・3年男子47㎏未満の部で初優勝した。