2019.04.05

3度目の残留争い…正念場はここから

ホームで勝てなかった前半戦

ショーン・デニスHC体制2シーズン目。”3年で日本一”という大きなビジョンの中で、今シーズンは 「チャンピオンシップ出場」 を目標に掲げた。 新たにPG伊藤大司、PG二ノ宮康平、PF荒尾岳という日本一経験者を迎え、昨シーズンの課題だった3Pシュート成功率を高めるためにSF鹿野洵生も獲得。新潟アルビレックスBBとの開幕シリーズ第2戦では、新外国籍選手ガニ・ラワルが16得点13リバウンドの活躍で早くもホーム1勝を挙げた。

今シーズンのレイクスは違う。 キャプテン狩野祐介を軸にチームがまとまり、アウェーでは川崎ブレイブサンダースや栃木ブレックスから金星も挙げた。 3度目の正直ではないが、3シーズン目の飛躍の予感はあった。

だが、ホームではなかなか白星に恵まれず。ホーム2勝目は開幕から約2ヶ月が過ぎた12月22日の京都ハンナリーズ戦。 この頃の課題はオフェンス力。 2018年のホーム最終戦(23日の京都戦)に敗れた後、デニスHCは記者会見でこう話している。 「ディフェンス面は、まずまずいい仕事ができている。 だが、得点ができないと試合には勝てない…」

その直後、レイクスは第3の外国籍選手を迎えることになった。

迷走した外国籍選手の選定

今シーズンを振り返るうえで、外国籍選手について触れないわけにはいかない。 選手の選定にこれほど苦戦したシーズンは珍しい。今シーズンからBリーグのルールが改正されたことも多少なりとも影響があった。

大雑把に言うと、昨シーズンはクラブが保有する外国籍選手3名(以内)を全て試合にエントリーすることができた。 つまり、ベンチに控えの外国籍選手を置き、外国籍選手同士をローテーションできた。 だが今シーズンは、保有3名以内は同じながら、試合にエントリーできるのが2名までに変更された。”控え”の外国籍選手がいなくなったわけである。

この規定に沿って、レイクスはあえて試合に出ない3人目の外国籍選手を保有せず、2年目のディオール・フィッシャーとラワルの2人体制でスタート。 だが、思うような結果が残らず、12月後半には第3の外国籍選手マーカス・ブレイクリーを獲得した。

それでも好転せず。 1月下旬にフィッシャーの契約を解除し、続いてブレイクリーも13試合で契約解除。 新たにアレン・ダーラムとヘンリー・ウォーカーを迎え、ラワルを含めた3人体制で残留争いに挑むことになった。バリバリの元NBA選手であるウォーカーと、フランス時代に残留争いを経験しているダーラムの経験値は大きく、チームはようやく輝き出す。 3月9日の秋田ノーザンハピネッツ戦から琉球ゴールデンキングス戦までのホーム3連戦を全勝。一筋の光明が見えた。

ホームラスト3連戦がカギ

今シーズンも残り7試合。 うちホーム3試合(福岡2試合、京都1試合)の連勝はB1残留への絶対条件になる。 というのも、その後には対戦成績で4戦全敗と相性の悪い名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、そしてBリーグ制覇を狙う琉球とのアウェーゲームが残っているからだ。

残留プレーオフ圏外の秋田とは、3月を終えた時点だ1ゲーム差。 レイクスがホームラスト3試合で秋田を抜いて圏外に脱出できるかがカギとなる。

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