2019.02.12
ゲームコンダクターの魅力。
指導者として、ボランティアとして、親として…。
スポーツは選手だけではなく、支える人たちの助けがあって初めて成立するもの。
連載[SOS]では、そんな縁の下の力持ちにスポットを当てていきます。
近畿マシンローイング大会2019 1月20日(日) @ウカルちゃんアリーナ
オリンピックをはじめ、国民スポーツ大会(国スポ)、全国障害者スポーツ大会(障スポ)など、多くのイベントでボランティアスタッフが活躍している。「2024滋賀国スポ・障スポ」 を控える滋賀では、今まで以上にスポーツボランティアが注目を集めていくはずだ。
公益財団法人滋賀レクスターズも滋賀県からスポーツボランティア支援事業を受託し、2018年から 「GAMECONDUCTOR SHIGA(ゲームコンダクター滋賀)」 として県内のスポーツイベントにボランティアスタッフ(ゲームコンダクター)を派遣。 約1700人の選手が参加する全国最大級の 「近畿マシンローイング大会2019」 でもゲームコンダクターたちが大会を支えた。
その一人、遠藤聡さんは記録員の一人として参加。 「もともと陸上競技をやっていて、スポーツはやるのも見るのも好き。 些細かもしれませんが自分にも何かお手伝いができるんじゃないかと思ってゲームコンダクターに応募しました。 滋賀国スポ・障スポにもぜひ参加したいと思っています」 と話す。
また、受付を担当した堀井政信さんは、滋賀レイクスターズのホームゲーム会場の設営・撤収に興味をもってゲームコンダクターへの参加を決めたと話す。 「普段は県民が使う体育館。それがBリーグ仕様の華やかなアリーナへ変わっていく。 その設営の過程に魅了されてね…。 試合が終われば、今度は元の体育館に戻す撤収作業がある。 自分たちが作った空間があるからレイクスの熱狂もある。 ここにやり甲斐を感じる」
ゲームコンダクターに参加する動機は人それぞれだが、2人に共通した点は自分なりの楽しさを見つけている点。 遠藤さんと同じく記録員として大会を支えた浅野博之さんは、歴史的な瞬間に立ち会える可能性を魅力として挙げる。
「高校時代はボートをやっていましたが、競技から離れて長く、選手として参加するのは難しい。 でも、ゲームコンダクターとして現場に立ち会うと、自分も大会に参加している気持ちになるし、選手たちの気持ちも伝わってくる。テレビでも歴史的な瞬間は感動するのに、それを生で見られたらと考えるだけでワクワクします。だから、選手たちがベストを尽くせるように、少しでも自分が役に立てればうれしいです」
ゲームコンダクターは、大会を〝支えている〞というよりも選手に似た感覚で〝挑んでいる〞のかもしれない。 だから楽しく、感動もするのではないだろうか。