2019.02.04

RUN&RIDE~もっと速く~ 棚池穂乃香

ターゲットは〝東京〞もっと速く、そして強く
 1月13日に開催された 「全国女子駅伝」(京都)で、2年連続滋賀チームのアンカーを務めた棚池穂乃香(京都産業大学)。 その2週間後には2度目の大阪国際女子マラソンに挑み、フルマラソン完走で25位に。 大学卒業後の今年4月からは実業団で陸上競技を続けるという。 今、滋賀の長距離女子ランナーで最も旬な選手は棚池だと言っても過言ではない。

 棚池が頭角を現してきたのは大学2(2016)年の頃。 「全日本大学女子駅伝(富士山女子駅伝)」 で区間賞をマークしたのがきっかけだった。

 「それまでは全くいい走りができていなくて、もう陸上をやめたいと思っていました。 そんな時に初めて区間賞を取れた。〝これで諦めずにもっと上を目指していける〞という自信が芽生えました」 と以前の取材で話していた。

 翌年には関西インカレ5000mと1万mで2冠を達成。 大学4年の2018年4月には 「第21回世界大学クロスカントリー選手権大会」 (スイス)の日本代表にも選ばれている。 2019年1月の「全国女子駅伝」 後に話を聞くと、「マラソンで東京を目指します」 とターゲットも明確になっていた。

 以前、京都産業大学の稲原敏弘監督は棚池の〝適性〞についてこう述べていた。「彼女の伸びやかなピッチ走法はマラソン向き。脚もまだ6割〜7割しか出来上がっていません。伸びしろはたっぷりとある」。 持ち前の明るさで、どんどん上を目指してほしい。

 ところで、今や大学トップクラスの棚池だが、取材にはいつも気さくに、明るく応じてくれる。それを見ていると、いつも〝走ることは楽しいことだけ〞だと思えてくるから不思議だ。

 「走る魅力ですか?ん〜結果が出たらうれしいとか…。 私は〝楽しいから走っている〞だけですけどね(笑)」 そう言ってまた、顔をくしゃくしゃにしていた。

棚池穂乃香

京都産業大学

Profile/たないけ・ほのか。1997年3月21日生まれ、多賀町出身。多賀中学校、草津東高校を経て京都産業大学へ。現在4回生。高校時代は800mや1500mが中心。大学で5000mや10000mなど長距離に転向。 2017年には関西インカレ5000mと10000mで2冠を達成。今年1月13日の都道府県女子駅伝では2年連続で滋賀チームのアンカーに。続く1月27日の大阪国際女子マラソンでは2度目の出場で25位に入った。

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