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2018.12.11

勝利へ導くこと、それが役割/#31 ガニ・ラワル

来日のきっかけは神のお告げ

 敬虔なクリスチャンのガニ・ラワルが、滋賀レイクスターズにやってきた理由は神のお告げに導かれたから。「約4年前に“日本に行きなさい”という神様の声を聞いてね。ずっと日本でプレーしたいと思っていたんだ」。 来日後、彼はバスケットシューズに自ら「MATT C633」と書いてプレーしている。これはマタイ(マシュー)による福音書(聖書)第6章33を意味している。そこには「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう」と書かれている。ラワルに当てはめると“神の国・日本で自分のやるべきことを求めなさい。さすればすべてが報われる”になるだろうか。つまり、これが彼の受けたお告げだ。

 今、彼が“やるべきこと”はレイクスを勝利に導くこと。自覚もある。それは1試合平均20得点以上、平均11リバウンド以上といった、チーム№1のスタッツを見ても明らかだ。
「チームが勝つために自分ができることは何かを常に考えている。レイクスではインサイドを制すこと。相手のキャリアが高いとか低いとかは関係ない。パワーファイトで勝つ必要があるなら、そのために戦うだけだ」
 11月下旬のサンロッカーズ渋谷戦では、かつてNBAで3シーズンプレーしたロバート・サクレと真っ向勝負し、ほぼ互角のスタッツを残している。試合は2連敗だったものの、自分のやるべきことを求めれば報われることを証明した試合だった。

荒々しいプレーも心は紳士

 もう一人の外国籍選手であるディオール・フィッシャーとは対照的に、ラワルは物静かだ。プレーは激しいが、試合中に声を荒げるシーンはほぼ見られない。彼を一言で表現するなら「紳士」だ。その紳士は42歳までプロバスケ選手を続けたいと思っている。「サンズ(NBAのフェニックス・サンズ)でプロ選手のキャリアを始め、42歳でちょうど20年になる。なんとかそこまではプレーを続けたいと思っているんだ。日本が気に入っているし、滋賀も大好きになった。レイクスでプレーを続けられたら最高だね」
 
 2018年11月で30歳になった。あと12年。彼のキャリアがどう変化していくのか楽しみだが、おそらく変わらないこともある。背番号31である。
 「8歳か9歳のころ、最初にもらったのが31番です。でも、高校のころにあこがれていたNBA選手が25番だったから、その時は25番がほしいと伝えたんだ。でも、すでに別の選手がつけていてね。残っていたのが31。そこに運命的なものを感じて、それからずっと31.サンズに入ったときも31をリクエストした。もちろん、これからも31でプレーを続けるつもりだ。
 
 もう一つ変わらないことがあるとすれば、試合後のソーダかもしれない。「勝利したときは自分へのご褒美で、少しだけ飲む。幸せな時間だね」。祝杯としてソーダをがぶ飲みするのではなく、少しだけ飲むという発言は実にラワルらしい。何気ない会話の中にも、彼の献身的な性格がにじみ出ている。まさに紳士だ。そんな31を背負ったラワルが、ソーダをたしなむ機会が増えることを祈りたい。それはレイクスが浮上することを意味しているからだ。

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