2018.11.03

[ホッケー]伊吹高校 ホッケー部(男子)

6年ぶり5回目の国体制覇!次は12月の選抜で“白黒”をつける。

「力はある。 でも、それをコートで表現できない。 競ったら負ける。 インターハイまではそういうチームでした」

伊吹高校ホッケー部の北川幸生監督は今年のチームをそう評した。その言葉通り、インターハイでは、のちに優勝する今市高校(栃木)に敗れてベスト8止まり。 第1ピリオドで2点を先制され、第2ピリオドで1点を返したものの、悪い流れを断ち切れず競り負けた。

そんな屈辱のインターハイの後、10月の福井国体に向けて「もともと体力には自信があったので、パスやトラップといった基本を見直すことに集中した」 と、キャプテン戸田樹(3年)は話す。 同時に、多くの遠征試合を組んで実戦経験も積んできた。 大会2週間前には、ライバル今市高校に胸を借り、栃木で4試合を行ったと戸田は言う。
「結局1試合しか勝てなかったけれど、何が通用して、何が通用しないのかを整理できた。 そこは一つのポイントだったと思う」

そして国体本番。 滋賀代表(少年男子)として挑んだ伊吹は、1回戦で岐阜代表に5-0と快勝。 続く準決勝では地元・福井代表に2-1で競り勝ち、決勝では富山代表を3-2で退けた。 その決勝は、先制、逆転、再逆転という手に汗握るシーソーゲーム。 この試合を競り勝てたことは成長の証だった。

だが、副キャプテンの岩山航大(3年)は、「素直には喜べない」 と、やや不満げな表情を浮かべる。
「国体では今市(栃木代表)と対戦できなかったので、インターハイの借りを返せていない。 卒業までにもう1回チャンスがあるので、次こそは今市に勝ちたい」

岩山が言うチャンスとは、12月に行われる 「全国高等学校選抜ホッケー大会」(近畿開催)である。 真の高校最強は、インハイを制した今市か、それとも国体王者の伊吹か。 今シーズン最後のビッグゲームで白黒をはっきりさせるつもりだ。

伊吹高校 ホッケー部(男子)


Team Profile/部員約25名。男女ともオリンピック選手を輩出している名門。現在も卒業生には日本代表やアンダーカテゴリーの日本代表選手がいる。過去には選抜、インターハイ、国体の高校3冠を達成したことも。今年のチームはインターハイでベスト8、福井国体(少年男子)で優勝を果たしている。

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