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2018.10.06

[ライフル射撃]滋賀ダイハツ 綾戸真美

あえて9月の“世界”直前に決断。東京五輪へ向けたフォームの改良。

 9月の世界選手権(韓国)は、ライフル射撃の綾戸真美(滋賀ダイハツ)にとって2年ぶりの国際大会だった。 6月のナショナルチーム(日本代表)選考会で優勝し、実力で”世界切符”を手にしたわけだが、「うれしいより、こんなレベルで参加していいのかなと悩み、ご飯が喉を通らなかった」 と言う。 日本からの参加は、既存の日本代表2人プラス綾戸の3人。 ほかの2人とは経験値に差があったからだ。
 「私には国際大会の経験が足りなかった。 会場のサイズやそれに伴う風の吹き方など国内では経験できないものが海外にはある。そういうものに順応できないと国際大会では勝てない。 正直、今の私のレベルでは厳しいなと思った」

 それ以外にも、代表2人とは大きな違いがあった。 専門のコーチから指導を受けられる回数である。他の選手も同じだが、普段の練習はコーチ無しで行われるケースがほとんど。 専門コーチから指導を受けられるのは代表合宿などの特別な場合にほぼ限定される。 つまり、常に代表合宿に参加している選手と、それ以外の選手とではどうしても差が生まれる。 世界選手権に向けた8月の代表合宿で、綾戸はその差を痛感した。
 「代表コーチから”フォームを見直さないか”と言われた。 でも、世界選手権まで1ヶ月と少々。 成果は期待できないし、今までのように得点できないのも分かっていました。でも、世界選手権前に改良に踏み切りました。 東京オリンピックまでの時間がもったいないと思ったからです」

 結果は予想通り振るわず(予選敗退)。
「ライフルのセッティングを1㎝変えただけで全く感覚が変わる競技なので、まぁ想定内の結果。でも、世界選手権では色々と発見もありましたし、自分の課題も明確になりました。 この経験を東京オリンピックに向けて活かせるように、新しいフォームを自分のものにするだけです」 と綾戸は前を向いた。

 今まで積み上げてきたものをリセットするのは、想像以上に勇気が必要だ。 それを綾戸は4年に一度の世界選手権を前に決断した。それだけ、東京オリンピックへの想いが強いということである。

綾戸 真美

滋賀ダイハツ

Profile/あやど・まみ。1993年3月23日生まれ、甲賀市出身。水口高校、同志社大学、國友銃砲火薬店を経て、2018年から滋賀ダイハツへ。高校からライフル射撃をはじめ、高校2年の新潟国体(少年女子ビームライフル立射)では、大会新記録で優勝。大学3年時には日本学生選抜優勝、昨年度の全日本社会人選手権でも優勝。今年6月のナショナルチーム選考会で優勝し、9月の世界選手権に出場。

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