2018.09.01

【SKETCH of 高校スポーツ】[特集Ⅱ]グローバルに生きる①

いよいよ世界進出が秒読み。英語の勉強もしっかりと。

8月の”JOC”初制覇!

比叡山高校の山口創平くん(2年)が、今年8月5日の 「JOCジュニアオリンピックカップ 全国ユース選抜マウンテンバイク大会」 (長野・白馬)で初優勝した。トップライダーの登竜門であるこの大会は、同時にオリンピック強化指定選手を決める参考レースでもある。 山口くんは 「JOCは中学3年〜高校2年までしか参加できない。 年齢的に最後のチャンスだったので絶対に優勝したかった。 この優勝でオリンピック強化指定選手に選ばれる可能性も出てきましたし、選ばれればジュニアのアジア選手権や世界選手権、海外でのワールドカップに参戦することもできる。 この1勝はすごく意味がある」 と笑顔を見せた。

この初Vは、彼が世界を渡り歩くための”パスポート”になりそうだ。

語学勉強にも意欲が出てきた

小学生の頃から常に全国トップで活躍してきた山口くん。 中学2年からは国内最高峰の 「クープ・ドゥ・ジャポン(男子ジュニア)」 というシリーズレースで戦っている。

誰もが認める逸材だが、大会3連覇を狙っていた今年7月の全日本選手権(ジュニア)ではまさかの6位に。 「冬場にスピード強化を目指して”インターバル”練習を繰り返した。 太ももが太くなって速くなったけれど、逆に持久力が落ちた。 1レースは1時間半くらいあるので、瞬発力だけでは勝てない。 明らかに調整ミスでした」 と振り返る。

JOCまで3週間。 慌てて太ももを細くし、持久力を上げた。 そんな苦労があったから、なおさら初Vは忘れられないものになった。
「ほんとギリギリでした(笑)。 なんとか間に合ってほっとしました」

このJOC優勝でいよいよ世界進出が実現しそうな山口くん。 高校卒業後にスペインのチームと契約するという目標にも少し近づいた。
「スペインのチームに入るには、海外でのレース実績が必要です。 そういう意味でもJOC優勝は大きい」

この優勝は学業にもいい影響を与えたようで、今後は語学勉強にも力を入れていくそうだ。
「今までは適当な英語で外国選手と会話していましたが、今後はそうもいかなくなる。 もう語学勉強からは逃げられません(笑)」。

文武両道の比叡山高校で、世界へ飛び立つ準備を整えるつもりだ。

比叡山高校

学びのポイント 1

特色ある3コースで学生支援!
私立大学文系学部の合格を目指すⅠ類、難関私立大学や国公立大学の進学を目指すⅡ類(文系・理系)、難関国公立大学理系学部の現役合格を目指すⅢ類(理数コース)の3コースがある。個々の希望や適性に合わせた学びが受けられるのも特長の一つだ。

学びのポイント 2

学園生活の基本は掃除・挨拶・学問

世界遺産「 延暦寺」 の比叡山麓にある本学園は、1873年に創立した。校訓は、天台宗の宗祖伝教大師(最澄)の教えをもとにした「一隅を照らす 能く行い能く言う 己を忘れて他を利す」。 学園生活の基本は、僧侶の実践目標である「 掃除・看経・学問」 を取り入れ掃除、挨拶、学問を重んじている。

学びのポイント 3

独特の行事で人間力を磨く

文化祭、体育祭、修学旅行などの行事に加え、比叡山高校ならではの催しも多い。全校生徒で行う毎朝の朝礼と全教員持ち回りによる朝礼訓話、高校3年間で比叡山延暦寺の三塔を徒歩で巡る「三塔巡拝」(写真)、2年生時には比叡山にある居士林で写経や法話などを体験する1泊2日の「居士林研修」など。1、2年生の希望者には海外語学研修も実施している。

山口 創平

比叡山高校 自転車競技部

Profile/やまぐち・そうへい。2001年9月21日生まれ、大津市出身。下阪本小学校、比叡山中学を経て、比叡山高校へ。現在2年。小学3・4・5・6年とマウンテンバイクで全国4連覇。中学3年、高校1年時には全日本選手権(ジュニア)で2連覇を達成。今年8月のJOCジュニアオリンピックカップ 全国ユース選抜マウンテンバイク大会で初優勝。

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