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2018.09.01

【SKETCH of 高校スポーツ】[特集Ⅰ] Make Miracle ~夏の奇跡~ ②

無かったのは”結果”だけ。見事なインハイ銅メダル×2。

頂点までわずか0.5秒差

「3年間、全国制覇だけを目標にやってきた。 悔しい銅メダルです」

八幡商業高校カヌー部の福沢昇生(3年)は、眉間にしわを寄せた。 インターハイの男子カヌースプリント・カヤックフォアの2種目(200mと500m)で3位。見事な結果だが、実は先に行われた500mでは1位の谷地(山形)と約0.5秒差。 4人乗りカヤックの先頭で漕いでいた池野匠海(3年)も 「差がわずかなのは目視でもわかった。 だから、余計に悔しさがこみ上げてきた」 と振り返った。 2日後に行われた200mでも優勝した谷地に約0.5秒差の惜敗だった。

インターハイ前、この4人に足りないのは 「結果だけ」 と富永寛隆監督は話していた。 「実力的には全国優勝も狙える」。その言葉通り、王者・谷地を最後まで苦しめた。 成長の証だった。

184㎝の押谷亮(3年)は、この4人で最も成長した選手かもしれない。 中学までは野球少年。 でも、なかなか上達せず、別の競技をやりたいと思ってカヌー部の門を叩いた。
「1年の時、富永先生から”お前は化ける”と言われた。 野球ではそんなことを言われたことはなかったので、すごくうれしかった。その言葉を信じて3年間やろうと頑張った。 だから、インターハイで負けた時は本当に悔しくて…ほんと涙が止まらなかった」

とはいえ、彼らにとっては貴重な夏の1ページにもなった。 インターハイを最後に競技から離れる鳥井翔太(3年)は「悔しさは残る。でも、この4人で戦えたことは最高の思い出。 感謝の気持ちでいっぱい」 と振り返った。

銅メダル×2。 4人合わせて計8つのメダルは、彼らの胸で光っていた。

カヌースプリント・カヤックフォア
池野匠海・福沢昇生・鳥井翔太・押谷亮
[八幡商業高校カヌー部]


Team Profile/高校からカヌーを始めた4人。昨年のインターハイも同じメンバーで挑んだが結果は振るわず。高校最後の年に再び同じメンバーでインターハイに挑み、フォア200m・500mの2種目で銅メダルに輝いた。

銀で終わった”本命たち”の夏

インターハイ優勝の本命と言われたカヌースプリント・カヤックシングルの遠藤環太(堅田3年)とレスリング125㎏級の奥村総太(栗東3年)は、ともに準優勝で高校最後の夏を終えた。 共に悔しさを口にするが、大きなプレッシャーがかかる中での見事な銀メダルだった。

オーパルカヌーチームで小学生の頃から頭角を現していた遠藤は、昔からオリンピックを見据え、1000mに照準を合わせてきた。 インターハイ種目の200mと500mはいわば専門外。 その中での500mの銀メダルは価値がある。

レスリングの奥村は4月のJOCカップ全日本ジュニアレスリング選手権大会130㎏級グレコローマンスタイルで初優勝し、一気に夏の主役候補に名乗りを上げた。 前評判通り、トーナメントを勝ち進んだ。 だが、決勝で日体大柏(千葉)の宮本海渡に4-5と惜敗。 大会前に膝を負傷した中での準優勝は見事と言っていい。

遠藤環太
[堅田高校カヌー部]

奥村総太
[栗東高校レスリング部]

期待のルーキー、成長中

守山南中学出身の西村卓真(1年)は「パスをつなぐサッカーが自分に合うかな」 と思って京都の大谷高校へ進学した。中学時代は SAGAWA SHIGA FC という強豪クラブでプレー。 ドリブルを得意とするルーキーは、600mを約2分で走る運動量を生かし、現在、Aチーム入りを目指している。

そんな期待の1年生は、プロサッカー選手ではなく、将来は 「理学療法士になりたい」 と話す。 理由は 「中学生の時にケガでリハビリをしていた時期がある。 理学療法士の方にサポートしてもらい、回復していく自分を見て感動したから」。高校での目標は全国大会出場、そしてベスト4入り。 文武両道で2つの目標を追う

西村卓真
[大谷高校サッカー部]

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