2018.09.01

[バレーボール]姉川ウイングス(男子)

創部4年目で全国ベスト16。奇跡の源は”100本サーブ”

2018年夏、長浜の神照小学校体育館を拠点に活動する姉川ウイングスが湖国の頂点に立った。 今年度からスポーツ少年団に加盟したばかりで、しかも創部4年目。 それは一つのニュース、いや奇跡だった。

ただ、そう思っているのは外野の人たちだけ。 対戦したことのある子供たちや関係者の間では”姉川は強い”とすでに評判だった。 今年の全国出場はいわゆる”まぐれ”ではなく、「全国制覇」 を掲げて活動してきた成果だった。

方針は 「基本をみっちりやる」 だと藤本恵子監督は話す。
「手だけでいい加減にボールを扱うのではなく、しっかり脚を使ってボールを拾う。 そういう基礎を徹底して練習しています」

その代名詞が 「100本サーブ」。 小学生男子の集中力が続く約15分間でサーブ50本を打ち、水分補給後、また50本打つ。 週2回の練習で毎回行う名物メニューだ。 藤本監督は 「サーブとサーブカットはバレーボールの命。 これができないと試合を始めることもできない。 基本です」 と強調する。

8月の全国大会では、予選リーグでのちに優勝する佐賀の伊万里男子をあと一歩まで追い詰め、ベスト8をかけた戦いでは準優勝の宮崎・くにとみを相手に善戦。 結果的にベスト16で終わったが、全国トップレベルのチームを相手に大崩れしなかったのは、もちろん”基本をみっちり”のおかげである。

現在は、来年3月の全日本スポーツ少年団バレーボール交流大会(全スポ)の出場を目指して活動中。キャプテン藤本希槻(神照小6年)は 「全スポに出るには12月の近畿選手権で1位にならないといけない。 強豪の片桐(奈良)に勝って絶対に出場します」 と公言する。 全国大会での経験が自信につながっているのかもしれない。

姉川ウイングス(男子)


Team Profile/創部2014年4月。部員男女合わせて24人(男子6年10人、2年1人)。長浜市立神照小学校体育館を拠点に活動。練習は平日2回、土日は練習か試合。今年度からスポーツ少年団に加盟し、8月の「第38回全日本バレーボール小学生大会 全国大会」に出場した。

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