2017.12.02

[空手]天理大学 空手道部 蜜口光太

名門・天理で腕を磨き、インカレ優勝を目指す。

愛媛国体で5位入賞

高島市出身の蜜口光太(天理大学1年)が、10月の愛媛国体・空手道(成年男子)の組手個人軽量級で5位入賞を果たした。 高校3年で出場した昨年の国体は1回戦敗退。 それを考えると大躍進と言っていいだろう。 「5位という結果はうれしい」と本人も話す。 だが、この感想には 「けど、おしかったなというのが正直なところですね」 という注釈が付く。
「ベスト4をかけた戦いでは、今年の国体王者に対して1-2という僅差での負けでしたから…」

ポイント制で争われる組手は、8ポイント差が生じた場合、時間終了時に得点が多い方が勝者となる。 つまり、制限時間いっぱい戦った末の1-2という差は、ほぼ互角の勝負だったことを意味する。 蜜口が 「おしかった」 と振り返ったのもうなずける。
「でも、負けは負け。 甘くはない。ただ、手応えをつかめたのでよかったとは思っています」

強豪・天理を選んだ理由

蜜口が空手を始めたのは4歳の頃。小学4、5年は 「組手」 ではなく、「形」を中心にやっていた。 技のキレや速さなどで争う 「形」と、相手と戦う 「組手」では同じ空手でも趣きが異なる。今のように 「組手」 を軸に据えるようになったのは、新旭北小学校6年の時に組手で県2位になったのがきっかけだった。 湖西中学2年の時も県2位に入っている。 この頃には空手が生活の中心になっていた。

高校は 「強くて、通学も近かった」 という理由で京都外大西高校を選んだ。高校2年時は団体でインターハイ8強に入り、個人では近畿大会3位にも入っている。当然、大学も空手の強い学校がいいと考えていた。 そんな時、天理大学がインカレ団体ベスト8に。 「天理で空手がしたいと思った」。

蜜口の得意技は”切り返し”。 相手の出方を見て、隙があればカウンターで攻めに転じる技で、軽量級は特にスピードが求められる。
「昔からスピードには自信がある。相手との駆け引きをしながら一瞬の隙を狙うタイプなので、練習では周りが上手ければ上手いほど自分も成長できると思っています。 天理大学を選んだのも、先輩方が強かったというのもあります」

練習は実戦形式が多いと蜜口は言う。 つまり、成長できる環境は整っているというわけだ。
「今年のインカレは団体メンバーにも選ばれませんでした。 来年は絶対に出場したい。 そして大学4年間の中でインカレ優勝を成し遂げたいと思っています」

2020年の東京オリンピックの新種目に決定し、密かに注目を集める空手。
「東京オリンピックの時、自分はまだ大学生。 今は出場を狙える実力ではないかもしれないけれど、このタイミングで東京オリンピックがあるのは何かの縁というか、自分の中では大きい」。 蜜口は笑顔の中に闘志を忍ばせている。

蜜口 光太

天理大学空手道部

Profile みつぐち・こうた。1999年3月11日生まれ、高島市出身。新旭北小学校、湖西中学、京都外大西高校を経て、天理大学へ。小学3年生時に滋賀県1位となって全国大会出場。高校2年のインターハイ団体で8位、高校3年も団体でインターハイに出場。今年10月の愛媛国体に滋賀代表として出場し、個人で5位入賞を果たした。

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