2017.08.05

[綱引き]BIWAKO同志会

2度目の世界挑戦。

大接戦で3度目の日本一

綱引きクラブ「BIWAKO同志会」 が、今年3月に東京で行われた 「ビジョンカップ2017全日本綱引選手権大会」 男子600㎏級(選手8人の合計体重が600㎏以下)で3度目の日本一に輝いた。

決勝戦は6年連続で同じ対戦となる進友会(長野)戦。2セット先取(3セット中)すれば勝ちというルールの中、第1セットはBIWAKO同志会が持ち前のパワーを生かして引き勝ち。 第2セットも同じく、BIWAKO同志会が引き、進友会が耐える展開だったが、両者一歩も譲らず、一進一退の攻防は3分57秒という長丁場になった。 その熱戦を制して栄冠を手にしたBIWAKO同志会の長田孝代表(52)は「もう一度、世界大会へ出場したい。その想いが力になって最後の持久戦を制せたのだと思います」 と決勝戦を振り返った。

この優勝によって2018年2月に中国で行われる世界大会への出場切符を手にしたBIWAKO同志会。 2014年に全日本選手権を初制覇して出場した世界大会(スコットランド)以来、2度目の世界。 前回6位の悔しさを晴らすべく、メンバーたちは自らの肉体をいじめ抜いている最中だ。

ベースが”パワー”の競技

現在、滋賀にある綱引きクラブはBIWAKO同志会だけである。 だが、20年ほど前には10クラブほどがしのぎを削り、各市の学区単位のチームを入れれば100チームほど存在していたという。 それが年々減少し、クラブチームも1つ減り、2つ減り…。 自分のクラブが消滅するなど競技を続けたくても続けられない選手たちの有志を募って、今から8年ほど前に 「BIWAKO同志会」が結成された。

持ち味は、持久力と勝負所を見極める目、そしてパワーだ。 競技歴21年目の長田代表は 「綱引きはベースがパワーの競技。 技術云々の前にまずパワーがなければ勝負にならない」 と話す。 8人中1人が相手よりも劣っていたら、それを残り7人でフォローしなくてはいけない。 だが、力と力の真っ向勝負の最中に誰かをカバーしている余裕はない。つまり、8対8の試合でありながら、1対1のパワー勝負という構図でもある。 まず練習で個々のベース(パワー)アップを重んじるのもそのためだ。

BIWAKO同志会の練習には、しゃがみこんだ人をもう1人が短い綱で引きながら体育館を回るという独特のメニューがある。 引く方はもちろん、引かれる方も綱をずっと握り続けるため握力が強化されるという。 他にも3対3に別れて綱を引き合い、持久戦から一気に引く実戦的な練習も行う。

と、ここまで書いておきながらなんだが、実はクラブの練習内容は明かさないのが通例らしい。 だが、BIWAKO同志会は来るもの拒まず、依頼があれば練習見学もできるという。そこには綱引き競技を普及させたいという想いもある。
「うちは基本的にオープンだから、秋田や愛媛、静岡など全国から合同練習の依頼も来る。 運動会前には企業や自治体のチームが教えてほしいとやって来ることもあります。 時期やタイミングにもよりますが、あまり拒否はしません。 むしろ、それで少しでも競技人口が増えればうれしい」(長田代表)。

来年2月に世界制覇を果たせば、滋賀県内の綱引き熱に再び火が灯る可能性もある。BIWAKO同志会の挑戦にはそんなロマンがある。

BIWAKO同志会


Profile/びわこどうしかい。県内にあった綱引きチームの有志を募り、約8年前から「BIWAKO同志会」として活動。日本綱引連盟主催の「全日本綱引選手権大会」男子600Kg級で優勝3回、準優勝3回、3位2回という好成績を残している。現在メンバーは12名。年齢は30~50代。活動拠点は田上中学校や近江八幡の施設など。練習は週3~4回。メンバー募集中。

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