“ローカルスポーツメディア”として、滋賀のスポーツを盛り上げたい。

レイクスターズマガジンは2018年10月号(Vol.85)で創刊7周年を迎える。やや手前味噌だが、今まで滋賀になかったスポーツ情報誌という新しいジャンルを確立したと考えている。
だが、我々のゴールはそこではなく、滋賀に“ローカルスポーツメディア”というカルチャー（文化）を根付かせることである。

誌面では、結果だけを伝えるのではなく、そこに至るまでのストーリーや想いといったドラマを描くように心がけている。取材対象者にとっては一つの記念誌になり、読者にはその記事を読んで感情移入し、自分を奮い立たせ、新たな世界へ挑戦してほしいからである。

取材対象者は、結果を残した競技者に限らず、“あと一歩”を追求して努力を続けている選手やチームも積極的に紹介している。彼ら・彼女らが取材を受けることでモチベーションを高め、結果を残すというサイクルを生み出すことで、滋賀のスポーツ界の底上げになると信じているからである。

さらに、一過性ではなく、ある程度の長いスパンで選手たちを追うことで、彼らのモチベーションは維持され、競技力の向上につながればうれしい。ここにこそ、全国誌にはできない、“ローカルスポーツメディア”の強みがある。

我々が目指しているのは、二次元で終わる媒体ではない。「レイクスターズマガジン」というローカルスポーツメディアを通したカルチャーを創造し、根付かせ、結果的にその活動が三次元の成果を生む、血の通った媒体である。

読者にとっても、誌面に登場する選手やチームの活躍が“わが町”の誇りとなることを願う。それが、やがて地域アイデンティティへと昇華されていけば、なおうれしい。